AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和2年度10月 システム監査技術者 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

恒常的に成果に結び付けることのできる個人の行動や思考特性を定義したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    SL理論
  2. イ
    Y理論
  3. ウ
    コンピテンシモデル
  4. エ
    マズローの欲求段階説
解き方のヒントを見る

成果とのつながりを考える視点

個人の行動や思考を評価するときは、表面的な印象だけで判断せず、設問が求める成果との関係に注目し、どのような場面で有効に働く特性なのかを整理しましょう。

この問題で問われていること

各選択肢を読む際には、そこに示された行動や思考が、設問で問われている成果や目的とどのようにつながるかという一点に絞って、前提と結果の関係を確認してください。

視点

行動特性や思考特性は、それ自体の印象ではなく、目的に対する働き方や成果への結び付きという観点から整理すると、選択肢の内容を落ち着いて比較できます。

確認ポイント

  • 設問が重視している成果や目的を確認する
  • 各内容が成果に結び付く理由を整理する
  • 場面や前提が変わっても説明が一貫するかを見る
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

コンピテンシモデルは、職務上で高い成果を継続的に上げる人に共通する行動特性や思考特性を整理し、定義したモデルです。

理由

コンピテンシモデルは、成果を上げる人に共通して見られる行動や思考の特性を明らかにし、採用、評価、育成などに活用するためのモデルです。「恒常的に成果に結び付けることのできる個人の行動や思考特性」という設問の定義に一致します。

比較

SL理論は部下の成熟度などに応じたリーダーシップを扱い、Y理論は人間観に基づく管理の考え方です。マズローの欲求段階説は人の欲求を段階的に説明する理論であり、いずれも成果を生む個人の行動・思考特性を定義するモデルではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。SL理論は、部下の能力や意欲などの状況に応じて、指示的行動と支援的行動を調整するリーダーシップ理論です。個人が恒常的に成果へ結び付ける行動や思考の特性を定義するモデルではありません。

選択肢イ

これは不正解だよ。Y理論は、人は本来仕事に前向きで、条件が整えば自律的に目標達成へ努力するという人間観を示す管理理論です。成果を上げる個人に共通する具体的な行動・思考特性の定義とは異なります。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。コンピテンシモデルは、高い成果を継続的に上げる個人に共通する行動特性や思考特性を整理して定義したものです。設問が述べる「恒常的に成果に結び付けることのできる特性」に一致します。

選択肢エ

これは不正解だよ。マズローの欲求段階説は、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求など、人間の欲求が段階的に現れると説明する理論です。成果に結び付く個人特性の定義ではありません。

学習のポイント

人材評価や育成で用いられるコンピテンシの意味を、他の経営・心理学理論と区別して覚えます。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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