AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
令和2年度10月 システム監査技術者 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア集団に新しく加わったメンバなどが異議を唱える場合には,それを阻止して,集団を保護しようとする。
- イ自分の所属している集団は失敗することがなく,又は万が一失敗しても集団は存続すると考える。
- ウ他のメンバから特に意見が出されず,発言者以外の全メンバが沈黙している場合は,その意見を集団組織の一致した意見とみなす。
- エ反対する少数メンバがいる場合は,そのメンバに圧力を加えて統一した意見にさせる。
解き方のヒントを見る
集団で考えるときの見極め方
集団での判断を検討するときは、意見のまとまり方だけに注目せず、判断の進み方を一つの観点から丁寧に確認しましょう。設問の表現が示す過程を読み取ることが大切です。
この問題で問われていること
集団内で判断が形成される過程に注目し、問題文の記述がどのような判断の進み方を示しているかという一点だけを、表現の印象に流されず整理してください。
視点
概念を見分ける際は、用語の印象ではなく、設問中で描かれる出来事が判断過程のどの段階を説明しているかに着目します。複数の要素を広げすぎず、同じ観点で記述全体を読み比べると整理しやすくなります。
確認ポイント
- 判断が形成される過程に関する記述か確認する
- 記述全体を同じ観点で読み取れているか確認する
- 用語の印象ではなく文章の内容を根拠にできるか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
“心の警備”は、集団の内部または周囲から届く異論や批判的な情報を遮り、集団の判断や結束を守ろうとする働きを指します。したがって、異議を唱える者を阻止する説明が該当する。
理由
“心の警備”は、集団の決定を脅かす異論や批判的情報が集団内に入り込むことを防ごうとする行動です。設問では、新しいメンバなどの異議を阻止して集団を保護しようとする説明が、この特徴に合致する。
比較
他の選択肢は、集団の失敗を信じない過信、沈黙を全員一致とみなす誤認、反対者に同調を迫る圧力を説明している。いずれも集団思考に関係するが、“心の警備”そのものの説明ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。集団に新しく加わったメンバなどが異議を唱えたとき、それを阻止して集団を保護しようとする行動は、集団にとって都合の悪い意見や情報を遮断するものである。集団の判断を守るために異論を排除する点が、“心の警備”の説明に該当する。
選択肢イ
これは不正解だよ。自分の所属する集団は失敗しない、または失敗しても存続すると考える説明は、集団の能力や将来に対する過信を示している。これは集団思考に見られる別の兆候であり、異論や批判的情報を遮断して集団を守る“心の警備”の説明ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。他のメンバが発言せず沈黙している場合に、その意見を集団組織の一致した意見とみなす説明は、沈黙を合意と取り違える状態を示している。異論を外部から遮断する行動ではなく、集団内の一致を誤認する説明である。
選択肢エ
これは不正解だよ。反対する少数メンバに圧力を加えて統一した意見にさせる説明は、集団の同調を強制する行動を示している。異論を抑える点では関連するが、“心の警備”は集団を保護するために異議や批判的情報を遮断する働きを指すため、この説明とは異なる。
学習のポイント
集団思考の八つの兆候を、集団の過信・同調・異論抑制の観点で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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