AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

令和2年度10月 システム監査技術者 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

基幹業務システムの構築及び運用において,データ管理者(DA)とデータベース管理者(DBA)を別々に任命した場合のDAの役割として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    業務データ量の増加傾向を把握し,ディスク装置の増設などを計画して実施する。
  2. イ
    システム開発の設計工程では,主に論理データベース設計を行い,データ項目を管理して標準化する。
  3. ウ
    システム開発のテスト工程では,主にパフォーマンスチューニングを担当する。
  4. エ
    システム障害が発生した場合には,データの復旧や整合性のチェックなどを行う。
解き方のヒントを見る

役割分担を整理する視点入門

この問題では、名称の印象だけで判断せず、組織内で誰がどの対象に対して、どの範囲の責任を担うのかを切り分けて考えることが大切です。業務上の目的と関与する段階にも注目しましょう。

この問題で問われていること

選択肢を読むときは、役割名そのものではなく、対象・責任の及ぶ範囲・関与する場面という一つの観点に絞り、各説明がどの範囲を述べているかを比較してください。言葉の細部に引きずられないようにします。

視点

複数の役割を区別するときは、担当する対象と責任の広がりを同じ基準で整理し、それぞれの説明がどの業務領域を示しているかを確認します。

確認ポイント

  • 対象としているものを確認する
  • 責任の範囲を同じ基準で見る
  • 関与する場面や目的を照らし合わせる
正解と解説を見る

正解

イ

解説

DAは、組織で扱うデータを資源として捉え、データ項目の定義や標準化、論理データベース設計などを担当します。したがって、設計工程で論理構造とデータ項目を管理する記述が適切です。

理由

DAはデータの内容や意味、データ項目間の関係を全社的な観点で整理し、論理データベース設計やデータ項目の標準化を行います。選択肢イはこの役割に一致します。

比較

ディスク増設、パフォーマンスチューニング、障害時の復旧や整合性確認は、データベースの物理的な運用管理に関わるDBAの役割です。DAの中心的な役割とは異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。データ量の増加傾向を把握すること自体は容量計画に関係しますが、ディスク装置の増設を計画して実施するのは、データベースの物理構成や運用を管理するDBAの担当です。DAが担う論理設計やデータ項目の標準化とは異なります。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。DAは組織で扱うデータの意味や構造を整理し、論理データベース設計を行います。また、データ項目を管理して名称や定義を標準化し、システム間で一貫して利用できるようにします。これはDAの代表的な役割です。

選択肢ウ

これは不正解だよ。パフォーマンスチューニングは、データベースの応答性能を改善するために、SQL、索引、記憶領域、設定などを調整する作業です。主にデータベースの運用や物理面を扱うDBAの役割であり、DAの設計上の主担当ではありません。

選択肢エ

これは不正解だよ。障害発生時のデータ復旧や整合性のチェックは、バックアップ、リカバリ、データベース状態の確認などを含む運用管理の作業です。データの論理的な定義や標準化を担うDAではなく、DBAの役割として考えるのが適切です。

学習のポイント

DAとDBAの役割分担、論理設計と物理運用の違いを学習する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和2年度10月 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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