AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成30年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア運用管理ルールは,運用設計の基本原則に基づいて作成する。
- イ購買データの入力が,入力管理ルールに基づいて漏れなく,重複なく,正確に行われることを確保する。
- ウ年間のシステム運用計画を策定し,責任者が承認した上で,関係者に周知徹底する。
- エプログラムのバックアップの範囲,方法及びタイミングについては,業務内容及び処理形態を考慮して決定するよう定めたルールを策定する。
解き方のヒントを見る
統制の境界を見極める視点
判断するときは、統制が働く対象と、統制を実施・確認する主体の関係に注目し、設問の表現をその関係に照らして整理しましょう。名称の印象だけで決めず、誰が何を対象に、どの段階で関与するかを丁寧に読み取ることが大切です。
この問題で問われていること
一つの観点として、各記述で示される統制の対象と関与する主体の対応関係を比べ、同じ視点で整理できるかを確認してください。用語の連想より、文中の役割と範囲に集中します。
視点
分類を考える際は、まず記述に含まれる対象・担い手・適用範囲を抽出し、それらの関係を同じ基準で並べてみます。個別の用語の知識だけでなく、説明がどの関係に焦点を置くかを読むことが重要です。
確認ポイント
- 統制の対象は何かを確認する
- 関与する主体の役割を整理する
- 適用される範囲や段階に注目する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
IT業務処理統制は、個別の業務処理において入力や処理結果の正確性、完全性などを確保するための統制です。したがって、購買データの入力を漏れなく、重複なく、正確に行うことを確保するイが該当する。
理由
IT業務処理統制は、購買や販売など個別業務のデータ入力、計算、出力などが正確かつ完全に行われることを確保する統制です。イは購買データの入力について、漏れ、重複、正確性を管理しており、この定義に一致する。
比較
ア、ウ、エはいずれも運用設計、年間運用計画、プログラムのバックアップといったシステム運用全体に関するルールです。これらは個別業務データの入力や処理を直接統制するものではなく、IT全般統制に分類される。
選択肢ア
これは不正解だよ。運用管理ルールを運用設計の基本原則に基づいて作成するという内容は、個別業務のデータ入力や処理そのものではなく、システム運用に関する全体的な管理の仕組みを示しているため、IT業務処理統制には該当しない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。購買データについて、入力漏れや重複を防ぎ、正確に入力されることを確保する内容は、個別の業務処理におけるデータの完全性や正確性を直接管理している。このため、IT業務処理統制に分類される。
選択肢ウ
これは不正解だよ。年間のシステム運用計画を策定し、責任者の承認や関係者への周知を行う内容は、システム運用を計画的かつ適切に管理するための統制である。個別業務のデータ処理を直接管理するものではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。プログラムのバックアップについて、範囲、方法、タイミングを業務内容や処理形態に応じて定める内容は、システム資源の運用管理に関するルールである。個別業務の入力や処理結果を直接統制するものではない。
学習のポイント
IT全般統制とIT業務処理統制を、統制対象の範囲で区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針