AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成29年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ファイブフォース分析において,企業の競争力に影響を与える五つの要因として,新規参入者の脅威,バイヤの交渉力,競争業者間の敵対関係,代替製品の脅威と,もう一つはどれか。

選択肢

  1. ア
    サプライヤの交渉力
  2. イ
    自社製品の品質
  3. ウ
    消費者の購買力
  4. エ
    政府の規制
解き方のヒントを見る

競争環境を整理するための視点

競争要因を考えるときは、個別の言葉を暗記するより、企業を取り巻く関係者との力関係が収益性や競争の厳しさにどう影響するかという視点で整理し、全体のつながりを意識することが大切です。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、ある関係や条件が変化したときに、企業の立場や市場での圧力をどの方向から捉えようとしているかに注目し、用語の表面的な印象ではなく因果関係の向きを一つ確認してください。

視点

分析では、対象となる関係者、影響の向き、企業の収益性へのつながりを同じ基準で見比べ、用語そのものよりも、何が変わるとどの結果に結びつくかを確認する姿勢が役立ちます。

確認ポイント

  • 変化の起点がどこに置かれているかを確認する
  • 企業への影響がどの方向に説明されているかを確認する
  • 影響と結果のつながりが一貫しているかを確認する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

ファイブフォース分析は、業界内の競争に加えて、新規参入、代替品、買い手、売り手から受ける五つの競争圧力を分析する。設問では、既に四つの要因が示されているため、残る要因を確認する。

理由

ファイブフォース分析の五要因は、新規参入者の脅威、バイヤの交渉力、競争業者間の敵対関係、代替製品の脅威、サプライヤの交渉力です。したがって、示された四要因を補うのはサプライヤとの交渉力です。

比較

五つの要因はいずれも、企業の外部に存在する相手や競争関係から受ける圧力を表します。自社製品の品質は企業内部の特性、消費者の購買力は一般的な市場要素、政府の規制は制度・政策要因であり、標準的な五要因の一つではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。サプライヤの交渉力は、原材料や部品、サービスなどの供給者が企業に対して持つ価格・納期・条件面の影響力である。これはファイブフォース分析で扱う五つの競争圧力の一つであり、設問で示された四要因を補っている。

選択肢イ

これは不正解だよ。自社製品の品質は、企業が提供する製品の性能や信頼性に関する内部的な競争要素である。重要な経営課題ではあるが、ファイブフォース分析が分類する、業界の外部相手や競争関係から生じる五つの圧力には含まれない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。消費者の購買力は需要や市場規模を考える際の要素になり得るが、設問のファイブフォースにおけるバイヤの交渉力そのものとは異なる。標準的な五要因では、消費者の購買力という名称を独立した要因として扱わない。

選択肢エ

これは不正解だよ。政府の規制は、企業活動や市場参入に影響する制度・政策上の要素である。しかし、設問で問われているファイブフォース分析の五要因は、競争相手や取引相手などから生じる競争圧力であり、政府の規制はその一つではない。

学習のポイント

五つの競争圧力を、業界内外の相手との力関係として整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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