AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成29年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア業務データ量の増加傾向を把握し,ディスク装置の増設などを計画して実施する。
- イシステム開発の設計工程では,主に論理データベース設計を行い,データ項目を管理して標準化する。
- ウシステム開発のテスト工程では,主にパフォーマンスチューニングを担当する。
- エシステム障害が発生した場合には,データの復旧や整合性のチェックなどを行う。
解き方のヒントを見る
管理者の役割は責任範囲で見分ける
データに関わる管理者の役割分担を問われたときは、名称の印象で判断せず、その役割が何を対象にし、どこまでの範囲に責任を持つのかという一点に絞って整理すると、紛らわしい記述でも落ち着いて比較できます。
この問題で問われていること
この問題で確かめたいのは、各管理者に割り当てられた作業が、どの対象に働きかけ、どの範囲の意思決定や維持に責任を負うものかを区別できるかどうかです。用語を暗記した順ではなく、責任の所在から考えます。
視点
役割を区別するときは、「誰が」よりも「何に対して、どの範囲で責任を持つか」を軸にします。同じ「データ」という言葉が使われていても、扱う対象の広さや関与する段階は役割ごとに異なることがあります。作業の対象と責任の範囲を自分の言葉で言い換えてから役割名と対応づけると、混同を防げます。
確認ポイント
- その作業が何を対象に働きかけるものか、自分の言葉で言い換えたか
- その作業の責任が及ぶ範囲の広さを意識して読んだか
- 役割名の響きではなく、責任範囲との対応で判断したか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
DAはデータの内容・構造・項目定義などを管理し、論理データベース設計やデータ項目の標準化を担う。一方、容量管理、性能調整、障害復旧などはDBA寄りの役割です。
理由
DAは、組織内で利用するデータをどのように定義し、相互に整合する形で管理するかを担当する。したがって、論理データベース設計やデータ項目の管理・標準化はDAの役割に該当する。
比較
ディスク装置の増設計画、パフォーマンスチューニング、障害時のデータ復旧や整合性確認は、データベースの運用・技術管理に関する作業であり、DAが担う論理的なデータ管理とは区別される。
選択肢ア
これは不正解だよ。業務データ量の増加傾向を把握してディスク装置の増設を計画・実施する作業は、記憶容量というデータベースの物理的な運用管理に当たる。データ項目や論理構造を管理するDAの中心的な役割ではない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。システム開発の設計工程で論理データベース設計を行い、データ項目を管理して標準化することは、データの意味や構造を整える作業である。これはデータそのものを管理するDAの役割に適切に対応している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。テスト工程でパフォーマンスチューニングを担当することは、処理速度や資源利用効率を改善するデータベース運用上の作業である。データ項目や論理構造を定義・標準化するDAの役割とは異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。システム障害発生時にデータを復旧し、整合性を確認する作業は、障害対応やデータベース運用に関する管理作業である。DAが設計時に行う論理的なデータ管理の役割を示したものではない。
学習のポイント
DAとDBAの役割を、論理データ管理とデータベース運用管理に分けて整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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