AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成29年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問6

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

テストデータ法をシステム監査手続として使用する上での留意点はどれか。

選択肢

  1. ア
    監査モジュールを適時に組み込み,本番データの正当性を検証すること
  2. イ
    テスト対象プログラムのロジックが本番で稼働しているものと同一であるかを確認すること
  3. ウ
    テストデータには本番データをそのまま用いること
  4. エ
    テストデータの作成に当たっては常に統計的サンプリング手法を用いること
解き方のヒントを見る

テストデータ法を考える視点

テストデータ法の留意点を考えるときは、検証したい処理と実際の運用条件の関係に注目し、入力の準備、実行結果の記録、期待との差異の扱いまでを一続きの確認対象として整理します。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、データを用いた検証が監査目的に沿って十分に追跡できるかという一点に絞り、対象範囲、再現性、証拠の残り方が説明可能かを順に見比べて確認しましょう。

視点

検証対象と確認目的の対応関係を整理し、実施前後の記録や結果の扱いが一貫して説明できるかという観点から考えます。

確認ポイント

  • 確認したい目的と検証対象の対応関係を整理する
  • 実施条件や結果を後から追跡できるか確認する
  • 得られた結果の記録と評価方法が一貫しているか見る
正解と解説を見る

正解

イ

解説

テストデータ法では、テスト対象プログラムのロジックが本番で稼働しているものと同一であるかを確認することが重要です。したがって正しい選択肢はイです。

理由

テストデータ法では、監査人が作成したテストデータを対象プログラムに入力し、処理結果を確認する。そのため、テスト対象のロジックが本番で稼働しているものと異なると、監査対象となる処理を適切に評価できない。

比較

監査モジュールを組み込む方法や統計的サンプリングは別の監査技法・考え方であり、テストデータ法の必須条件ではありません。また、本番データをそのまま使うことは安全性や管理上の問題があり、常に求められるものでもない。

選択肢ア

これは不正解だよ。監査モジュールを組み込んで処理を検証する方法は、テストデータ法そのものの留意点ではない。また、この方法は本番データの正当性を検証することを必須の目的としておらず、設問が問う確認事項と一致しない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。テストデータ法では、監査人が用意したデータをテスト対象プログラムに処理させ、その結果を確認する。テスト対象のロジックが本番で稼働しているものと同一でなければ、本番処理の有効性を適切に評価できないためである。

選択肢ウ

これは不正解だよ。テストデータ法で用いるテストデータは、監査人が検証目的に応じて作成するものであり、本番データをそのまま用いる必要はない。本番データの使用は、情報管理や本番環境への影響にも注意が必要である。

選択肢エ

これは不正解だよ。テストデータの作成では、検証したい処理や異常ケースなど、監査目的に応じたデータを用意する。したがって、常に統計的サンプリング手法を用いるという決まりはなく、テストデータ法の留意点として適切ではない。

学習のポイント

テスト対象と本番稼働時の処理ロジックを一致させる確認が要点です。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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