AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成29年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア助言型報告書の場合,コントロールの改善を目的として問題点を検出・提示するためにシステム監査を実施した旨を記載してはならない。
- イ助言型報告書の場合,システム監査人と被監査部門の責任区別の存在は当然であるが,保証型報告書とは異なり,責任区別にあえて言及する必要はない。
- ウ保証型報告書の場合,監査意見が監査証拠を評価した結果得られた根拠に基づく保証である旨を記載する必要はない。
- エ保証型報告書の場合,システム監査人は自らが実施した監査の方法と結論だけに責任を負う旨を記載してはならない。
解き方のヒントを見る
監査報告書を読むための確認手順
監査報告書を整理するときは、記載の目的と対象、判断の根拠、伝達される相手や時点を切り分け、各記述の役割を落ち着いて確認しましょう。
この問題で問われていること
一つの観点に絞り、報告書の各記述が何を対象に、どの立場から、どの目的で伝えられる情報かという関係を読み取ることに集中してください。
視点
監査報告書は、対象・責任・判断・伝達先などの要素を混同せず、記述同士の役割や関係を整理して読むことが重要です。表現そのものを暗記するより、文脈上の位置づけを確かめましょう。
確認ポイント
- 対象と記載の目的の対応を確認する
- 記述の主体と受け手の関係を確認する
- 判断の根拠と伝達される範囲を確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
システム監査報告書では、助言型か保証型かによって、監査の目的、責任区分、監査意見の根拠などの記載内容が異なります。各記述がその類型に適合しているかを確認します。
理由
助言型報告書は、コントロールの改善を目的として問題点を検出・提示したことを示します。一方、保証型報告書では、監査証拠を評価した結果に基づく監査意見や、関係者それぞれの責任区分を明確にします。
比較
したがって、助言型では責任区分への言及方法が保証型と異なり、保証型では監査意見の根拠や監査人の責任を適切に記載する必要があります。
選択肢ア
これは不正解だよ。助言型報告書では、コントロールの改善を目的として問題点を検出・提示するために監査を実施したことを記載します。したがって、記載してはならないとするこの説明は、助言型報告書の目的に反しています。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。助言型報告書でも、システム監査人と被監査部門の責任区別自体は存在します。ただし、保証型報告書とは異なり、報告書でその責任区別にあえて言及する必要はないと整理されます。
選択肢ウ
これは不正解だよ。保証型報告書では、監査意見が監査証拠を評価した結果として得られた根拠に基づく保証である旨を記載する必要があります。これを記載する必要はないとする点が誤りです。
選択肢エ
これは不正解だよ。保証型報告書では、システム監査人が自ら実施した監査の方法と、その結果として示す結論に責任を負う旨を記載します。それを記載してはならないとする点が不適切です。
学習のポイント
助言型と保証型の報告書における記載事項の違いを学習する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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