AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成27年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アDISTINCT指定,GROUP BY句及びHAVING句をもつ演算処理を独立させて,プログラムに単純化したデータ更新手段を提供する。
- イ行や列を特定の条件で絞り込んだビューだけをアクセスさせることによって,基となる表のデータの一部を隠蔽して保護する手段を提供する。
- ウデータベースの物理的記憶構造の変更に影響されないように,アプリケーションプログラムに対して物理的データ独立性を提供する。
- エ複数の表を結合したビューにインデックスを付与することによって,複数の表にまたがった高度な検索手段を提供する。
解き方のヒントを見る
ビューの定義から利用目的を考える
関係データベースのビューについて問われたら、まずビューがどのような対象を基に、どのように定義される仕組みなのかを自分の言葉で確認し、その仕組みから無理なく導ける効果かどうかという一つの観点で問われている内容を検討しましょう。
この問題で問われていること
ビューという仕組みの成り立ちと、そこから期待できる働きとの対応関係を確かめることが焦点です。別のデータベース機能の性質が混ざっていないかを意識し、仕組みの説明と結果の説明を切り分けて考える姿勢が求められます。
視点
ビューは関係データベースの基本的な構成要素の一つです。利用目的を理解するには、定義時に何を指定するのか、利用者がビューを参照したときに内部で何が起こるのかを順に追うことが出発点になります。その流れを把握したうえで、利用者側と管理者側それぞれの立場から見た意味を考えると、目的を整理しやすくなります。
確認ポイント
- ビューを定義するときに何を記述するのかを、教科書などで自分なりに確認したか
- ビューを参照したとき、結果のデータがどこから得られるのかを自分の言葉で説明できるか
- 検討している効果が、ビューの仕組みから直接説明できるものか、別の機能に由来するものかを区別したか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
関係データベースのビューは、基となる表から必要な行や列だけを見せる仮想表であり、利用者に対するデータの隠蔽やアクセス制御に利用できる。
理由
ビューは、基となる表に対するSELECT文などの結果を仮想的な表として扱う仕組みです。行や列を条件で限定したビューを利用者に公開すれば、元の表に含まれる全データを直接参照させずに済む。
比較
DISTINCTやGROUP BYなどの複雑な処理の独立、物理記憶構造の変更への対応、複数表をまたぐ検索性能の向上は、ビューを利用する目的として本問の記述とは一致しない。
選択肢ア
これは不正解だよ。DISTINCT指定、GROUP BY句、HAVING句を含む処理をビューとして定義し、検索処理を共通化することは考えられる。しかし、これらの処理を独立させて単純なデータ更新手段を提供するという説明は、ビューの主な目的と一致しない。特に集約などを含むビューは更新できない場合もある。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。行や列を条件で絞り込んだビューだけを利用者に参照させれば、基となる表に保存されたデータのうち、必要な部分だけを公開できる。これにより、利用者から見えない行や列を設け、データの一部を隠蔽して保護する手段となる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。物理的データ独立性は、記憶媒体やファイル編成などの物理的な記憶構造を変更しても、論理的なデータ構造やアプリケーションへの影響を抑える考え方である。ビューの目的をこの物理的データ独立性の提供とする説明は適切ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。複数の表を結合したビューを定義すること自体は可能だが、ビューにインデックスを付与して複数表にまたがる高度な検索手段を提供する、という説明は一般的なビューの目的ではない。検索性能向上は、索引など別の仕組みの役割である。
学習のポイント
ビューの定義と、データの一部を隠蔽するアクセス制御上の役割を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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