AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成27年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア監査員は,自らの仕事を監査してはならない。
- イ監査の基準は,文書化された手順の中に定義してはならない。
- ウ特定された不適合,懸念事項は,該当する利害関係者であっても開示してはならない。
- エレビューの間隔は,あらかじめ定めてはならない。
解き方のヒントを見る
監視とレビューの役割を整理する
この問題では、似た用語を記憶だけで選ばず、それぞれが何を確認するための活動か、対象・目的・実施の節目に注目して整理すると判断しやすくなります。
この問題で問われていること
確認する観点を「活動の目的と、確認結果を次の判断へどうつなげるか」に絞り、説明がどの役割を述べているかを問題文の表現と照合してください。
視点
用語同士の違いを細部の表現ではなく、確認対象、実施する場面、結果を誰がどのような判断に使うかという関係で整理します。
確認ポイント
- 各説明が主に確認しようとしている対象は何か。
- その活動を行う目的は、把握・評価・判断のどこに重心があるか。
- 得られた結果が、その後のどのような管理上の判断につながる説明か。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
JIS Q 20000-1の監視及びレビューでは、監査の客観性と独立性を確保することが重要です。監査員が自らの仕事を監査しないという考え方が、適切な要求事項に該当します。
理由
監査員が自ら実施した仕事を監査すると、自分の判断や作業を自分で評価することになり、監査の客観性が損なわれるおそれがあります。そのため、監査員は自らの仕事を監査しないようにする考え方が適切です。
比較
他の選択肢は、監査基準を文書化してはならない、利害関係者に不適合や懸念事項を開示してはならない、レビュー間隔を定めてはならないとしており、監査やレビューに必要な管理・透明性の考え方と反します。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。監査員が自ら実施した仕事を監査すると、自分の作業や判断を自分で評価することになり、監査の客観性・独立性が損なわれるおそれがある。そのため、自らの仕事を監査してはならないという内容は、監査の適切な実施条件に合っている。
選択肢イ
これは不正解だよ。監査の基準は、何をどのように評価するかを明確にするため、文書化された手順の中に定義できる。基準を定めてはならないとすると、監査員ごとに判断がばらつき、監査結果の客観性や再現性を確保できない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。特定された不適合や懸念事項は、必要に応じて該当する利害関係者へ情報共有する対象となる。利害関係者であっても開示してはならないと一律に禁止すると、問題への対応や改善に必要な連携を妨げることになる。
選択肢エ
これは不正解だよ。レビューは、サービスマネジメントシステムの有効性や改善状況を確認するため、適切な間隔をあらかじめ定めて実施する必要がある。間隔を定めてはならないとすると、確認が不定期になり、継続的な監視や改善を行いにくくなる。
学習のポイント
監査の独立性と客観性を、否定表現に注意して理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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