AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成26年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア制約条件工程を最大限に稼働させるために制約条件工程の前に置かれる余裕時間や計画的な在庫
- イ制約条件工程を含む工程全体の売上高から,原材料費などの費用を差し引いたもの
- ウ全体の生産量を決める上で能力上制約となる工程のこと,又はその工程のペースに合わせること
- エ先頭の工程への原材料の投入タイミングを制約条件工程の生産速度に同期させる仕組み
解き方のヒントを見る
役割の境界を見極める視点
各要素を単独の施策として覚えるのではなく、全体の流れのどこに関与し、他の要素とどのような関係を持つかを確認しましょう。名称よりも役割の境界に注目すると整理しやすくなります。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、ある要素の説明が目的・対象・影響範囲のどれを述べているのかに絞って照合してください。個別の手順や用語の暗記ではなく、役割の観点を一つずつ確認します。
視点
概念を整理するときは、まず全体の目的を置き、各要素について「何に働きかける説明か」「どの範囲に影響する説明か」を同じ基準で比較します。役割の説明と、実行順序や結果の説明を混同しないことが重要です。
確認ポイント
- その説明は要素の役割そのものを述べているか
- 目的・対象・影響範囲のどこに焦点があるか
- 他の要素の説明と境界が混ざっていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
TOCのDBRでは、ドラムは制約条件工程を意味し、その工程の能力やペースが全体の生産ペースを決める。したがって、制約となる工程またはその工程に合わせることを説明するウが正しい。
正答の理由
ドラムは、太鼓のリズムにたとえられる制約条件工程です。工程全体の生産量を決める能力上の制約となる工程、または全体をその工程のペースに合わせる考え方を指すため、ウが該当する。
他の概念との比較
アは制約条件工程を守るための余裕時間や計画的な在庫であり、バッファの説明です。エは原材料投入を制約条件工程の速度に同期させる仕組みで、ロープに相当する。イは売上高から材料費などを差し引いたスループットの説明であり、DBRのドラムではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。制約条件工程の前に置く余裕時間や計画的な在庫は、制約条件工程を停止させないためのバッファを説明している。ドラムは工程全体のペースを決める制約条件工程を指すため、この選択肢はドラムの説明ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。工程全体の売上高から原材料費などを差し引いたものは、制約条件工程そのものや生産ペースではなく、収益に関する指標を説明している。したがって、DBRにおけるドラムの定義には該当しない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。全体の生産量を決める上で能力上の制約となる工程、またはその工程のペースに全体を合わせることは、TOCのDBRにおけるドラムの説明である。制約条件工程が生産全体のリズムを決める。
選択肢エ
これは不正解だよ。先頭の工程への原材料投入を制約条件工程の生産速度に同期させる仕組みは、投入を調整するロープの説明である。工程全体のペースを決める制約条件工程を示すドラムとは役割が異なる。
学習のポイント
ドラムは制約条件工程と、その工程に合わせた全体の生産ペースを表します。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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