AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成26年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア上位企業の市場シェアを奪うことを目標に,製品,サービス,販売促進,流通チャネルなどのあらゆる面での差別化戦略をとる。
- イ潜在的な需要がありながら,大手企業が参入してこないような専門特化した市場に,限られた経営資源を集中する。
- ウ目標とする企業の戦略を観察し,迅速に模倣することで,開発や広告のコストを抑制し,市場での存続を図る。
- エ利潤,名声の維持・向上と最適市場シェアの確保を目標として,市場内の全ての顧客をターゲットにした全方位戦略をとる。
解き方のヒントを見る
比較対象と条件をそろえる確認視点
監査分野の択一問題では、まず設問内で比較されている対象、評価する基準、前提となる範囲を切り分け、同じ条件で読み比べられる状態に整えてから判断を進めます。用語の印象だけで結論を急がず、条件の対応関係を丁寧に確認します。
この問題で問われていること
この設問では、対象同士を比べる際に、何を基準にし、どの範囲と前提をそろえる必要があるかに焦点を置いてください。対象・基準・条件の対応を一つずつ整理し、表現の強さだけで判断しないことが大切です。
視点
比較問題では、対象と評価基準の組み合わせを整理し、同じ前提で比較できているかを確認します。条件の範囲や適用場面がずれていないかにも注意しましょう。
確認ポイント
- 比較されている対象をそれぞれ区別できているか
- 評価基準と対象の対応関係を確認できているか
- 前提となる範囲や条件がそろっているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
リーダ戦略は、市場で優位な企業がその地位を維持・発展させるため、市場全体を対象に幅広い顧客へ対応する戦略です。したがって、全方位的に市場を捉えるエが該当する。
理由
リーダ戦略は、市場で高い地位にある企業が、利潤や名声を維持・向上させながら、適切な市場シェアを確保するための戦略です。市場内の幅広い顧客を対象にする全方位戦略が基本となる。
比較
上位企業への対抗を目的とする差別化はチャレンジャ戦略、専門市場への集中はニッチャ戦略、先行企業の模倣による存続はフォロワ戦略に当たる。設問では市場全体を対象とするエがリーダ戦略に整合する。
選択肢ア
これは不正解だよ。上位企業の市場シェアを奪うことを目標にし、製品やサービスなどの差別化で対抗する内容は、現在の市場リーダに対抗するチャレンジャ戦略の説明である。市場全体を維持・発展させるリーダ戦略とは競争上の立場が異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。潜在需要のある専門特化市場に限られた経営資源を集中する内容は、特定の市場領域に絞って活動するニッチャ戦略の説明である。市場内の全顧客を対象に広く展開するリーダ戦略とは対象範囲が異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。目標企業の戦略を観察して迅速に模倣し、開発や広告のコストを抑える内容は、先行企業への追随を重視するフォロワ戦略の説明である。市場を主導し、全体を対象にするリーダ戦略ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。利潤や名声の維持・向上、最適な市場シェアの確保を目標にし、市場内の全顧客を対象とする全方位戦略は、市場で優位な企業が地位を維持・発展させるリーダ戦略の特徴に合致する。
学習のポイント
リーダ、チャレンジャ、ニッチャ、フォロワの戦略上の違いを、市場範囲と競争姿勢で整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成26年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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