AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成25年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア共同化(Socialization)
- イ表出化(Externalization)
- ウ連結化(Combination)
- エ内面化(Internalization)
解き方のヒントを見る
暗黙知と形式知を見分ける視点
SECIモデルを考えるときは、知識が個人の経験や感覚に結び付くものか、言語化・記録され共有可能なものかという性質に注目し、変換の場面と知識の状態を切り分けて整理します。
この問題で問われていること
四つの知識変換を暗記して当てはめるのではなく、各場面で扱われている知識が暗黙的か形式的か、また変換の前後で表現や共有のされ方がどう変わるかを一つの軸で確認してください。
視点
判断では、知識の所在、表現の明確さ、共有される範囲に着目します。経験として保持される内容と、文書・図表・言語などで表される内容を区別し、設問の記述がどの状態を示しているかを丁寧に対応付けます。
確認ポイント
- 知識が経験や技能として個人に依存しているかを確認する
- 知識が言語化・記録され、他者が参照できる形かを確認する
- 変換の前後で、知識の表現方法と共有範囲がどう変わるかを確認する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
SECIモデルでは、形式知として広められた知識を個人が学習や実践を通じて身に付け、暗黙知として習得する過程を内面化と呼ぶ。したがって正答はエです。
理由
設問は、新たに創造された知識を組織内に広めた後、それを新たな暗黙知として習得する過程を尋ねている。形式知を個人が学習・実践によって取り込み、暗黙知へ変換する段階が内面化です。
比較
共同化は暗黙知から暗黙知、表出化は暗黙知から形式知、連結化は形式知から形式知への変換です。内面化は形式知から暗黙知への変換に当たり、設問の知識習得の内容と一致する。
選択肢ア
これは不正解だよ。共同化(Socialization)は、経験の共有や共同行動などを通じて、ある人の暗黙知を別の人が暗黙知として獲得する知識変換である。設問のように、組織へ広められた知識を学習・実践によって新たな暗黙知として習得する段階とは異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。表出化(Externalization)は、個人の経験や技能などの暗黙知を、言葉・図表・概念などで表現し、形式知に変換する過程である。設問は知識を表現する段階ではなく、広められた知識を身に付ける段階を問うている。
選択肢ウ
これは不正解だよ。連結化(Combination)は、文書やデータベースなどの形式知を組み合わせ、新しい形式知を生み出す過程である。設問では、組織に広まった知識を個人が学習や実践を通して習得することが示されており、形式知同士の組合せではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。内面化(Internalization)は、組織内に共有された形式知を、学習・訓練・実践などを通じて個人が取り込み、新たな暗黙知として身に付ける過程である。設問の「広め、暗黙知として習得する」という内容に一致する。
学習のポイント
SECIの四段階は、知識の形式と変換方向を対応させて覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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