AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成25年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アサプライヤの交渉力
- イ自社製品の品質
- ウ消費者の購買力
- エ政府の規制
解き方のヒントを見る
競争環境を整理するための視点
設問の各記述を個別に覚えた用語へ当てはめるのではなく、企業を取り巻く競争圧力がどこから生じ、事業の選択肢や交渉の余地にどう影響するかという観点で、関係性を整理して確認しましょう。
この問題で問われていること
一つの記述が示す対象・働きかけ・影響の範囲を読み取り、同じ視点で他の記述とも比べながら、競争環境のどの側面を説明しているかを一貫して検討することに集中してください。
視点
構成要因を考えるときは、用語の暗記よりも、誰と誰の間にどのような圧力や依存関係が生じ、その結果として企業の行動余地がどう変わるかを、同じ基準で比較します。
確認ポイント
- 記述が示す関係者と影響の向きを確認する
- 企業の行動余地に関わる点を整理する
- 各記述を同じ基準で比較する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
ファイブフォース分析は、企業の競争力や業界の収益性に影響する五つの競争要因を整理する手法です。提示された四要因に加わるのは、供給側であるサプライヤとの交渉力です。
理由
ファイブフォース分析では、新規参入者の脅威、バイヤの交渉力、競争業者間の敵対関係、代替製品の脅威、サプライヤの交渉力を分析する。これらは企業の価格決定力や収益性に影響する。
比較
自社製品の品質は競争力に関係し得るが、五つの外部圧力の一つではありません。消費者の購買力はバイヤの交渉力と同じ表現ではなく、政府の規制も本問の五要因には含まれない。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。ファイブフォース分析の五つ目の要因は、供給側に当たるサプライヤの交渉力である。原材料や部品などの供給者が価格、品質、供給条件にどの程度影響を及ぼすかを分析し、企業の競争力や収益性への圧力を捉える。
選択肢イ
これは不正解だよ。自社製品の品質は、企業が提供する製品そのものの特性や競争上の強みを表す項目である。一方、ファイブフォース分析は、業界内外から企業に作用する五つの競争圧力を整理する枠組みであり、自社製品の品質そのものは五要因には含まれない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。消費者の購買力という表現は、提示されているバイヤの交渉力と同じ要因として扱うものではない。ファイブフォース分析で必要なのは、買い手が企業との取引条件や価格に及ぼす交渉上の影響であり、購買力という一般的な経済要素を別の要因として追加することではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。政府の規制は企業活動や業界環境に影響する外部条件ではあるが、ファイブフォース分析で整理する五つの競争要因の一つではない。本問では、新規参入、買い手、競争業者、代替製品に続く供給側の交渉力を確認する必要がある。
学習のポイント
五つの力を、競争相手だけでなく買い手・売り手・代替関係・参入関係まで含む業界構造として整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成25年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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