AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成21年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア外部環境と内部環境の視点から,自社にとっての事業機会を導き出す手法
- イ計画,行動,評価,修正のサイクルで,戦略実行の管理を行うフレームワーク
- ウ財務,顧客,内部プロセス,成長と学習の視点から,経営戦略を支援する手法
- エビジネス戦略を実現するために設定した,業務プロセスをモニタリングする指標
解き方のヒントを見る
経営評価手法を比べる視点
各手法を検討するときは、名称や印象だけで判断せず、何を評価対象とし、どの時点の情報を使い、結果をどの意思決定につなげる枠組みなのかを整理して、設問の条件との対応を確認しましょう。
この問題で問われていること
一つの観点に絞り、評価の目的と判断に使う情報の関係へ注目してください。設問が示す前提を読み取り、その手法がどのような場面で比較・選択・改善に役立つかを、抽象的に照合します。
視点
経営戦略の評価手法を整理するときは、対象・時間軸・利用目的という一般的な枠組みで情報を分け、設問の条件とどの観点が対応しているかを落ち着いて確認します。
確認ポイント
- 評価の対象が何かを、設問の文脈に沿って確認する
- 使われる情報の時点や前提条件に注目する
- 評価結果がどの判断につながる想定かを整理する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
バランススコアカードは、財務だけでなく、顧客、内部プロセス、成長と学習という視点も用いて、経営戦略の実現状況を評価・支援する手法です。したがって、これら四つの視点を挙げているウが適切です。
理由
バランススコアカードは、財務、顧客、内部プロセス、成長と学習という四つの視点から、経営戦略を具体的な目標や指標に結び付けて評価する。短期的な財務結果だけでなく、将来の成果につながる要素も合わせて把握する点が特徴です。
比較
アは事業機会を分析する環境分析、イは計画・実行・評価・改善を繰り返す管理サイクル、エは業務プロセスを監視する個別指標の説明です。いずれもバランススコアカードが用いる四つの視点を示していないため、設問の説明には当てはまらない。
選択肢ア
これは不正解だよ。外部環境と内部環境から事業機会を導き出す説明は、企業を取り巻く状況や自社の能力を分析する環境分析に該当する。バランススコアカードは、事業機会の発見そのものではなく、複数の経営視点から戦略の実行状況を評価・支援する手法である。
選択肢イ
これは不正解だよ。計画、行動、評価、修正のサイクルで戦略実行を管理する説明は、計画と実行を継続的に改善する管理サイクルを示している。バランススコアカードの特徴である財務、顧客、内部プロセス、成長と学習の視点が示されていないため、該当しない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。バランススコアカードは、財務、顧客、内部プロセス、成長と学習の四つの視点から、経営戦略を支援する手法である。財務成果だけでなく、顧客への価値、業務の仕組み、人材や組織の成長も関連付けて評価する点が、選択肢の説明と一致している。
選択肢エ
これは不正解だよ。業務プロセスをモニタリングするために設定した指標は、内部プロセスを管理する個別の評価指標に当たる。バランススコアカードでは内部プロセスも扱うが、それだけに限定されず、財務、顧客、成長と学習を含む複数の視点で経営戦略を支援するため、この説明だけでは不十分である。
学習のポイント
財務以外の視点を含めて戦略を評価する枠組みとして理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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