STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア画像,音楽などのデジタルコンテンツに著作権者などの情報を埋め込む。
- イコンピュータやネットワークのセキュリティ上の弱点を発見するテストとして,システムを実際に攻撃して侵入を試みる。
- ウ巧みな話術,盗み聞き,盗み見などの手段によって,ネットワークの管理者,利用者などから,パスワードなどのセキュリティ上重要な情報を入手する。
- エ犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し,調査,分析,その後の訴訟などに備える。
解き方のヒントを見る
活動の目的に注目する考え方
情報セキュリティの活動を考えるときは、用語の印象だけで判断せず、その活動が何を目的としているかに注目しましょう。目的を表す手掛かりを整理し、扱われている内容とのつながりを確かめてください。
この問題で問われていること
この分野の活動を区別する際は、何を目指す活動として示されているかを確認しましょう。目的について明示されていることと、自分が知識や経験から補っていることを分け、読み取った目的の根拠を確かめることが検討の観点です。
視点
活動の目的は、名称から連想するのではなく、示された内容を根拠に捉えます。自分の言葉で目的を短くまとめるときも、明示されていない役割や効果を付け足していないか確認しましょう。
確認ポイント
- 目的を読み取る根拠は、示された内容にあるか
- 目的の整理に、自分の推測を付け足していないか
- 整理した目的は、示された内容と食い違っていないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエ。デジタルフォレンジックスは、犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し、調査や分析を行い、その後の訴訟などに備える活動です。証拠として利用できるようにデータを扱う点が、この設問の判断の要点になる。
理由
エは、犯罪に関する証拠となり得るデータの保全、調査、分析と、その後の訴訟への備えを述べている。これはデジタルフォレンジックスの説明に該当する。データを証拠として扱うため、内容が改変されないように保全することが重要になる。
比較
アは著作権者などの情報をコンテンツに埋め込む電子透かし、イは実際に攻撃して侵入を試みるペネトレーションテスト、ウは話術や盗み聞きなどで重要な情報を入手するソーシャルエンジニアリングです。それぞれ、情報の埋込み、弱点の発見、人を介した情報の入手という目的を持つ。
選択肢ア
これは不正解だよ。画像や音楽などに著作権者の情報を埋め込む行為は、電子透かしに該当する。コンテンツに権利者などを識別する情報を持たせる技術であり、犯罪に関する証拠となり得るデータを保全して調査や分析に備えるデジタルフォレンジックスとは目的が異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。セキュリティ上の弱点を発見するため、システムを実際に攻撃して侵入を試みる行為は、ペネトレーションテストに該当する。侵入できるかを試して弱点を確認することが目的であり、犯罪に関するデータを証拠として扱うデジタルフォレンジックスとは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。巧みな話術や盗み聞き、盗み見によって管理者や利用者からパスワードなどを入手する行為は、ソーシャルエンジニアリングに該当する。人の行動や心理などを利用して重要な情報を得る手口であり、犯罪に関する証拠データを保全し、調査や分析に備える活動とは異なる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。犯罪に関する証拠となり得るデータを保全し、調査、分析を行い、その後の訴訟などに備える活動がデジタルフォレンジックスである。データを証拠として扱うため、内容の改変を防ぎ、収集や取扱いの経緯を確認できるようにすることが重要になる。
学習のポイント
デジタルフォレンジックス、電子透かし、ペネトレーションテスト、ソーシャルエンジニアリングの目的を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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