STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問23
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アクロスサイトリクエストフォージェリ
- イディレクトリトラバーサル
- ウバッファオーバーフロー
- エレースコンディション
解き方のヒントを見る
共有資源を考える前提の確認
共有資源に関する問題では、普段の知識から条件を補う前に、与えられた情報と自分の仮定を分けて整理しましょう。検討の途中でも、判断の根拠となる条件が示されているかを確かめる視点に絞って考えます。
この問題で問われていること
着目するのは、検討に使っている前提が、与えられた情報に基づいているかという一点です。共有資源について何かを判断する際には、根拠として示された条件と、自分で補った想定を混同していないか確認しましょう。
視点
与えられた条件と、自分で補った仮定を区別して整理します。知っている事例を思い浮かべた場合も、その事例の前提を今回の検討に持ち込んでいないか確かめましょう。
確認ポイント
- 判断に使っている前提の根拠を確認する
- 与えられた条件と自分の仮定を分ける
- 知っている事例の前提を持ち込んでいないか確認する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエのレースコンディションです。排他制御が不十分な状態で共有リソースに同時アクセスすると、処理のタイミングや順序によって結果が変わり、想定外の動作が生じることがあります。
レースコンディションに該当する理由
レースコンディションは、複数の処理が共有リソースを扱う際に、実行のタイミングや順序によって結果が変わる問題です。例えば、二つの処理が同じ値を読み取り、それぞれ更新して書き戻すと、一方の更新が失われることがあります。設問の排他制御の不備と同時アクセスという条件は、この問題に該当します。
ほかの選択肢との比較
クロスサイトリクエストフォージェリは利用者が意図しないリクエストを送らせる攻撃、ディレクトリトラバーサルはパス指定を悪用したファイルへのアクセス、バッファオーバーフローは容量を超えた書込みによる問題です。それぞれ発生の仕組みが異なり、設問で述べられた排他制御の不備による問題に当てはまるのはレースコンディションです。
選択肢ア
これは不正解だよ。クロスサイトリクエストフォージェリは、ログイン中の利用者のブラウザを介して、その利用者が意図しないリクエストを送らせる攻撃です。設問で問われている、排他制御の不備による共有リソースへの同時アクセスの問題とは、発生の仕組みが異なるため該当しません。
選択肢イ
これは不正解だよ。ディレクトリトラバーサルは、パスの指定を悪用し、公開を意図していないディレクトリのファイルなどへアクセスする攻撃です。設問の原因はファイルのパス指定ではなく、排他制御の不備です。共有リソースへの同時アクセスで想定外の動作が生じる問題には該当しません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。バッファオーバーフローは、確保したバッファの容量を超えてデータを書き込み、隣接するメモリ領域などに影響を与える問題です。設問は容量超過ではなく、排他制御の不備が原因の同時アクセスを扱っています。データを書き込む場面でも、両者は発生原因によって区別します。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。レースコンディションは、複数の処理が共有リソースへアクセスするとき、実行のタイミングや順序によって結果が変わり、想定外の動作が生じる問題です。設問の排他制御の不備は、同時アクセスを適切に制限できない原因となるため、この説明に一致します。
学習のポイント
排他制御の役割を理解し、同時アクセスによる問題と、ほかの攻撃やメモリの問題を発生原因で区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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