STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問20
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア純資産合計がマイナスである。
- イ負債合計が自己資本よりも大きい。
- ウ負債合計が資本金よりも大きい。
- エ利益剰余金がゼロである。
解き方のヒントを見る
財務状態を読み解くための視点
企業の財務状態を考えるときは、示された情報を同じ基準で整理し、一定時点の状態と期間中の変化を区別しながら、全体のつながりを一つの観点から確認しましょう。表面的な大きさだけで判断しないことが大切です。
この問題で問われていること
数値の大小だけでなく、同じ情報が何を表すものとして示されているかを確かめ、時点や期間の違いを混同せず、全体の整合性を一つの軸で丁寧に検討することに集中しましょう。
視点
財務情報は、単独の数値ではなく、対象となる時点・期間、比較の基準、他の項目との関係をそろえて読むと、判断の根拠を整理しやすくなります。まず資料内の表現を同じ意味のまとまりに分け、関係性に矛盾がないかを確認します。
確認ポイント
- 各情報が示す時点や期間をそろえて読めているか
- 比較している対象と基準が同じものになっているか
- 複数の情報を合わせたとき整合性が保たれているか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
債務超過は、負債が資産を上回り、貸借対照表上の純資産合計がマイナスとなる状態です。資本金や利益剰余金など一部項目の大小・残高だけでは判定できません。
理由
貸借対照表では、資産合計=負債合計+純資産合計です。したがって、負債合計が資産合計を上回ると純資産合計はマイナスになり、債務超過の状態になります。
比較
自己資本、資本金、利益剰余金は、純資産合計との関係や構成を考える際の項目です。これらの一部項目について負債との大小や残高だけを見ても、債務超過かどうかは決まりません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。債務超過とは、資産合計から負債合計を差し引いた純資産合計がマイナスの状態です。負債が資産を上回り、株主に帰属する財産が残っていないため、この記述が定義に一致します。
選択肢イ
これは不正解だよ。負債合計が自己資本より大きいことだけでは、純資産合計がマイナスとは限りません。自己資本との大小は債務超過の直接の判定条件ではなく、資産合計との関係で純資産を確認する必要があります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。資本金は純資産を構成する一項目にすぎず、負債合計が資本金を上回っても債務超過とは限りません。資本剰余金や利益剰余金なども含めた純資産合計の正負で判断します。
選択肢エ
これは不正解だよ。利益剰余金がゼロでも、資本金や資本剰余金などが残っていれば純資産合計はプラスになり得ます。ゼロであることは、純資産合計がマイナスという債務超過の条件を示しません。
学習のポイント
貸借対照表の三区分と純資産の構成を関連付けて覚える
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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