STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア1台のサーバ上で複数のOSを動かし,複数のサーバとして運用する仕組み
- イ仮想世界を現実かのように体感させる技術であり,人間の複数の感覚を同時に刺激することによって,仮想世界への没入感を与える技術
- ウ現実世界のデータを収集し,仮想世界で分析・加工して,現実世界側にリアルタイムにフィードバックすることによって,付加価値を創造する仕組み
- エ電子データだけでやり取りされる通貨であり,法定通貨のように国家による強制通用力をもたず,主にインターネット上での取引などに用いられるもの
解き方のヒントを見る
説明が扱う対象範囲を確認する
この分野を考えるときは、まず記述がどの範囲を対象としているかに注目しましょう。身近な事例から受けた印象をそのまま一般化せず、示された条件の内側で成り立つ話かどうかを意識して整理します。
この問題で問われていること
考える対象の範囲を、途中で広げたり狭めたりしていないか確かめてください。自分が補った前提と、与えられた条件とを区別し、理解を整理する際にも同じ範囲を保つことが、検討を進める手掛かりになります。
視点
対象範囲とは、いま考えている話がどこまでを含むかという区切りです。自分の知識から補った内容が、その区切りを変えていないかを振り返りましょう。
確認ポイント
- 考えている対象の範囲を意識できているか
- 自分で補った前提が対象の範囲を変えていないか
- 検討の途中でも対象の範囲を保っているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。CPSは、現実世界から収集したデータを仮想世界で分析・加工し、その結果を現実世界側へリアルタイムにフィードバックして付加価値を創造する仕組みです。
CPSに該当する理由
CPSでは、現実世界と仮想世界を連携させます。現実世界のデータを収集し、仮想世界で分析・加工した結果を現実世界側へリアルタイムに返すことで、判断や制御などに役立てます。ウはこの流れと、付加価値を創造する目的を説明しています。
他の選択肢との比較
アは、1台のサーバを複数のサーバとして運用するサーバの仮想化です。イは、複数の感覚への刺激によって仮想世界への没入感を与える仮想現実(VR)です。エは、国家による強制通用力をもたない仮想通貨の説明です。それぞれ、CPSとは説明の対象と目的が異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。これはサーバの仮想化の説明である。1台のサーバ上で複数のOSを動かし、複数のサーバとして運用する仕組みを指す。CPSのように現実世界のデータを分析し、その結果を現実世界へ戻す仕組みの説明ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。これは仮想現実(VR)の説明である。仮想世界を現実のように体感させ、複数の感覚を同時に刺激して没入感を与える点が特徴となる。CPSは現実世界のデータを分析して現実側へ結果を返す仕組みであり、仮想世界を体感させることを目的とする説明とは異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。現実世界のデータを収集し、仮想世界で分析・加工した結果を、現実世界側へリアルタイムにフィードバックする説明はCPSに該当する。この連携によって現実の状況に応じた判断や制御を行い、付加価値を創造する仕組みである。
選択肢エ
これは不正解だよ。これは暗号資産などの仮想通貨の説明である。電子データだけでやり取りされ、国家による強制通用力をもたず、主にインターネット上の取引に用いられるという内容である。CPSが示す現実世界と仮想世界を連携させる仕組みとは対象が異なる。
学習のポイント
CPSのデータ収集、分析・加工、フィードバックのつながりを押さえ、他の技術の目的と区別しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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