STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア市場の要求である“要求品質”と,提供する側の技術である“技術特性”の2元表を作成し,顧客の要求を満たすための機能を明確にする手法
- イ整理・整頓することによって事故やけがを防止し,作業効率の低下を防ぐ活動
- ウ他社の製品を分解し,分析して自社の製品と比較することによって,コストや性能面でより高い競争力をもった製品を開発する手法
- エ物作りの仕組みの中の無駄を,現場の知恵を出し合って排除する活動
解き方のヒントを見る
用語が使われる文脈を確かめる
用語を考えるときは、言葉だけから意味を決めず、使われている文脈に目を向けましょう。同じ言葉でも扱う対象や場面によって意味の範囲が変わるため、周囲の情報とのつながりを確かめることが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、用語をどのような文脈で捉えるかに注目しましょう。見覚えのある言葉からすぐに意味を連想するのではなく、与えられた情報を手がかりに、対象や場面について置いた前提が妥当かを確かめてください。
視点
文脈とは、その言葉が使われる場面や周囲の情報です。用語の意味を考える前に、どの文脈を前提にしているかを意識すると、連想だけに頼らず整理しやすくなります。
確認ポイント
- 用語が使われる対象や場面を意識しているか
- 想定した文脈に、与えられた情報の裏付けがあるか
- なじみのある別の文脈を、無意識に持ち込んでいないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。ティアダウンは、他社製品を分解・分析して自社製品と比較し、コストや性能面で競争力の高い製品の開発に役立てる手法です。ウは、その方法と目的を説明しています。
理由
ティアダウンでは、他社製品を分解して構造や部品などを分析し、自社製品と比較します。得られた知見をコストや性能の改善につなげ、競争力の高い製品を開発することが目的です。この内容に一致するのがウです。
比較
アは要求品質と技術特性を対応付ける品質機能展開(QFD)の説明です。イは整理・整頓によって安全や作業効率を保つ活動で、5Sに関わります。エは現場の知恵を出し合って無駄を排除する改善活動の説明です。
選択肢ア
これは不正解だよ。要求品質と技術特性の二元表を用い、顧客の要求を満たす機能を明確にする説明は、品質機能展開(QFD)に該当する。顧客の要求を設計上の特性へ結び付ける手法であり、他社製品の分解・分析を通じて自社製品と比較するティアダウンとは異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。整理・整頓によって事故やけがを防ぎ、作業効率の低下を防ぐ説明は、職場の安全や効率を保つための活動であり、5Sの整理・整頓に関わる。製品の構造や部品などを分析し、他社製品と自社製品を比較して開発に役立てるティアダウンの説明ではない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ティアダウンは、他社の製品を分解・分析し、自社の製品と比較することで、コストや性能面で競争力の高い製品の開発に役立てる手法である。選択肢は、調査の方法だけでなく、比較の対象と製品開発に生かす目的まで説明しており、ティアダウンに一致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。物作りの仕組みにある無駄を、現場の知恵を出し合って排除する説明は、現場での改善活動に該当する。日々の作業や生産の進め方を見直す活動であり、他社製品を分解・分析して自社製品と比較し、競争力のある製品開発につなげるティアダウンとは異なる。
学習のポイント
ティアダウンの方法と目的を理解し、品質機能展開、5S、現場の改善活動との違いを整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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