STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問13

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

SCMから発展した概念の一つであるS&OP(Sales and Operations Planning)の説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    顧客情報の管理,見積りの管理,見込案件の管理,商談活動の履歴管理などによって,営業プロセスの効率向上と,顧客情報の分析による戦略的な営業計画の策定を図る手法
  2. イ
    顧客セグメンテーション,Webサイト・電子メール・ソーシャルメディアを活用したマーケティング,キャンペーン管理などによって,マーケティングプロセスの効率向上と見込客の育成を図る手法
  3. ウ
    新製品・既存製品の顧客重視型マーケティング計画と,サプライチェーンの管理とを融合して,継続的な競争優位性の確立に向けて戦略的に事業を推進する能力を経営者に提供する,戦略的計画の策定プロセス
  4. エ
    製品の企画,設計開発,製造,保守及び回収・廃棄といったライフサイクル全体に渡って,製品情報を一元的かつ包括的に管理することによって,製品品質,コスト,納期の改善を目指すプロセス
解き方のヒントを見る

目的と役割の対応を確認する視点

業務計画に関する用語を判断するときは、個別の表現を覚えるよりも、その概念が計画全体の中で何を担い、どの目的に結び付くものとして説明されているかを順に整理します。

この問題で問われていること

画面の選択肢を読む際は、各説明が示す概念と、計画上でその概念が担う役割の対応関係だけに着目し、用語の印象ではなく説明全体の意味を一つずつ丁寧に確認してください。

視点

概念を検討するときは、名称の印象や個別の言い回しだけで判断せず、計画のどの場面で使われ、誰の判断や作業と関係し、どの目的に向けて整理されるものかという関係を確認します。

確認ポイント

  • 説明されている概念が、計画の中で担う役割を一文で言い換えられるか
  • その概念と結び付く目的や対象が、説明全体で矛盾していないか
  • 名称の印象ではなく、計画上の位置付けと説明の関係を根拠に比較できるか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

S&OPは、顧客重視型のマーケティング計画とサプライチェーン管理を融合し、競争優位性の確立に向けた戦略的な事業計画を支援するプロセスです。

理由

S&OPは、販売や需要に関する計画と、供給・生産などサプライチェーンの管理を統合して、経営者が継続的な競争優位性に向けて事業を進めるための戦略的計画策定プロセスです。

比較

アとイは営業活動やマーケティング活動の効率化、エは製品ライフサイクルにおける製品情報管理を説明している。S&OPはこれらの個別業務管理ではなく、需要側と供給側を結び付ける点が異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。顧客情報、見積り、見込案件、商談履歴などを管理して営業プロセスの効率化を図る説明であり、営業支援や顧客情報分析に関する手法である。サプライチェーン管理と統合した戦略的計画策定というS&OPの説明ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。顧客セグメンテーション、Webサイトや電子メールなどを使ったマーケティング、キャンペーン管理によって見込客を育成する説明である。マーケティングプロセスが中心で、供給側の管理との融合を示していないため、S&OPには該当しない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。新製品・既存製品の顧客重視型マーケティング計画とサプライチェーン管理を融合し、継続的な競争優位性の確立に向けた戦略的な事業推進を経営者に提供する計画策定プロセスであり、S&OPの説明に一致する。

選択肢エ

これは不正解だよ。製品の企画から設計開発、製造、保守、回収・廃棄までのライフサイクル全体で製品情報を管理し、品質・コスト・納期の改善を目指す説明である。これは製品情報管理に関する考え方で、S&OPとは対象が異なる。

学習のポイント

S&OPの定義と、CRM・マーケティング・PLMとの役割の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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