STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問11
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア財務の視点
- イ顧客の視点
- ウ内部プロセスの視点
- エ学習と成長の視点
解き方のヒントを見る
戦略マップの視点を整理する着眼点
各記述を単独の用語として覚えるのではなく、戦略を実行する流れの中で、何を起点にし、何へつながり、どの成果に関係する役割かという一つの軸で丁寧に読み比べ、全体の関係を整理する。
この問題で問われていること
選択肢の表現に引っ張られず、組織の目的に向けたつながりの中で、その記述が担う位置づけを確認する。前後関係と役割の対応だけに注目し、名称の暗記や細かな語句の印象で判断しない。
視点
戦略上の要素を、個別の名称ではなく、目的に至る流れの中での役割として捉える。各説明がどの位置づけを示すかを、他の要素との関係から落ち着いて整理する。
確認ポイント
- 各記述が戦略の流れのどの段階を説明しているかを読み取る
- その役割が、前後の要素とどのような関係を持つ前提かを確認する
- 表面的な単語ではなく、組織目標への貢献の向きを基準に整理する
正解と解説を見る
正解
エ
解説
人材、技術、組織風土などの無形資産を整備し、それらが戦略を支える仕組みを示すのは学習と成長の視点です。この視点の改善は、内部プロセス、顧客、財務の成果に先行して現れる指標として扱われる。
理由
学習と成長の視点は、人材の能力、情報技術、組織風土など、持続的な価値創造を支える無形資産を扱う。これらの改善が内部プロセスの向上を促し、さらに顧客価値や財務成果につながるため、他の視点に対する先行指標となる。
比較
財務の視点は最終的な業績、顧客の視点は顧客に提供する価値、内部プロセスの視点は業務上の重要な活動を表します。一方、学習と成長の視点は、それらを実現する基盤となる能力や環境を表している。
選択肢ア
これは不正解だよ。財務の視点は、売上高、利益、投資収益率など、戦略の実行によって最終的に得られる業績結果を表す。人材、技術、組織風土といった無形資産が戦略を支える仕組みや、他の視点に先行する改善を説明する視点ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。顧客の視点は、顧客満足度、顧客維持率、市場占有率など、顧客から見た価値や関係を扱う。設問の中心である人材、技術、組織風土は顧客成果そのものではなく、顧客価値を生み出す前段階の経営基盤である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。内部プロセスの視点は、製品開発、業務品質、業務効率など、戦略を実行するための重要な社内活動を表す。設問は具体的な業務活動ではなく、それらを支える人材、技術、組織風土と、その改善が先行指標になる点を述べている。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。学習と成長の視点は、人材の能力、情報技術、組織風土など、戦略を支える無形資産を扱う。これらの測定値が改善すると内部プロセス、顧客、財務の成果につながるため、他の三つの視点に対する先行指標となる。
学習のポイント
四つの視点の役割と、先行指標・結果指標の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問11(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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