STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

需要の価格弾力性に関する説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    多くの競合他社が代替品を提供している場合,価格弾力性が小さくなりやすい。
  2. イ
    価格弾力性が大きい商品の場合,値上げをしても需要量に大きな変化は見られない。
  3. ウ
    価格弾力性の値が1の場合,価格を下げても需要量は変化しない。
  4. エ
    必需品と贅沢品を比較した場合,一般に必需品の方が価格弾力性は小さい。
解き方のヒントを見る

指標の定義に立ち返って検討する

経済指標に関する記述を検討するときは、覚えている結論や印象に頼らず、その指標がもともと何を測るために定義されたものかを自分の言葉で言い直し、各記述がその定義と整合しているかを一つずつ照合する姿勢が有効です。

この問題で問われていること

この問題で確認すべき観点は一つ、指標の定義です。何の変化に対して何がどう反応する度合いを表すのかという関係の向きと、比べている量の性質を自分で整理できているかが、記述の妥当性を判断する土台になります。

視点

経済学の指標は、ある量が変わったときに別の量がどの程度反応するかを表すように定義されているものが多くあります。性質や解釈を問われたときは、個別の知識を思い出す前に、まず定義の中身をはっきりさせます。何を原因側、何を結果側として見ているのか、どのような単位や尺度で比べているのかを確認します。そのうえで、性質や解釈についての主張がその定義から素直に導けるかを考えます。定義を曖昧にしたまま検討すると、似た言葉や似た指標と混同しやすくなります。

確認ポイント

  • その指標が何と何の関係を表すものか、原因側と結果側を自分の言葉で説明できるか
  • 比べている量がどのような尺度や単位で扱われているかを、定義に基づいて確認したか
  • 検討している記述が、定義から無理なく導ける内容か、別の概念と混同していないかを照合したか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

需要の価格弾力性は、価格が変動したときに需要量がどの程度変化するかを示す指標であり、代替品の多さや商品の性質によって大小が異なります。

理由

需要の価格弾力性が大きい商品は、価格の変化に対して需要量が大きく変化します。一方、弾力性が小さい商品は、価格が変化しても需要量が変わりにくいという特徴があります。

比較

代替品が多い商品は他の商品へ切り替えやすいため、価格変化による需要量の変化が大きくなりやすいです。また、生活に欠かせない必需品は購入を減らしにくく、一般に贅沢品より価格弾力性が小さくなります。

選択肢ア

これは不正解だよ。代替品を提供する競合他社が多い場合、消費者は価格上昇時に他の商品へ切り替えやすくなります。そのため需要量は価格に反応して変化しやすく、価格弾力性は小さくではなく、一般に大きくなりやすいです。

選択肢イ

これは不正解だよ。価格弾力性が大きい商品は、価格の変化に対して需要量が大きく変化する商品です。したがって値上げをすると需要量にも大きな変化が生じやすく、記述の「大きな変化は見られない」という説明は反対です。

選択肢ウ

これは不正解だよ。価格弾力性の値が1の場合、価格の変化率と需要量の変化率が絶対値で等しいことを意味します。価格を下げれば需要量も変化するため、需要量が変化しないという説明にはなりません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。必需品は生活上必要なため、価格が上がっても購入量を大きく減らしにくい傾向があります。一方、贅沢品は購入を控えやすいため、一般に必需品の方が価格弾力性は小さくなります。

学習のポイント

弾力性の大小と、価格変化に対する需要量の反応を結び付けて理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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