STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア企業活動を,五つの主活動と四つの支援活動に区分し,企業の競争優位の源泉を分析するフレームワーク
- イ企業の内部環境と外部環境を分析し,自社の強みと弱み,自社を取り巻く機会と脅威を整理して明確にする手法
- ウ財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の四つの視点から企業を分析し,戦略マップを策定するフレームワーク
- エ商品やサービスを,誰に,何を,どのように提供するかを分析し,事業領域を明確にする手法
解き方のヒントを見る
検討する範囲をそろえて考える
経営戦略に関する概念を検討するときは、何を対象として考えるのか、その範囲に注目しましょう。扱う範囲を途中で広げたり狭めたりせず、示された条件の中で捉えることが、理解を整理する手掛かりになります。
この問題で問われていること
この問題に取り組む際は、検討の対象がどこまで含まれているかを意識してみましょう。自分の知識から対象を補う前に、与えられた情報が定める範囲を確かめ、その範囲を保ったまま考えることに集中してください。
視点
同じ概念について考えていても、対象とする範囲が途中で変わると、理解にずれが生じます。まず検討の範囲を自分の言葉で短く整理し、その範囲から離れていないかを意識しましょう。
確認ポイント
- 検討する対象の範囲を捉えたか
- 明示されていない範囲まで対象を広げていないか
- 考えている途中で対象の範囲が変わっていないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
正解はアです。バリューチェーンは、企業活動を五つの主活動と四つの支援活動に区分し、各活動の価値創出やコストから競争優位の源泉を分析するフレームワークです。
活動区分と競争優位の分析
バリューチェーンの主活動は、購買物流、製造、出荷物流、販売・マーケティング、サービスの五つです。支援活動は、調達、技術開発、人的資源管理、全般管理の四つです。各活動や活動間のつながりを調べ、コストの低減や差別化につながる要因を分析します。この活動区分と競争優位の分析という目的が、アの説明に一致します。
ほかの分析手法との比較
イは、内部環境の強み・弱みと外部環境の機会・脅威を整理するSWOT分析です。ウは、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の四つの視点を用いるバランススコアカードです。エは、誰に、何を、どのように提供するかによって事業領域を明確にする、事業ドメインの定義に関する説明です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。企業活動を五つの主活動と四つの支援活動に区分し、競争優位の源泉を分析するという前半・後半の説明が、バリューチェーンに一致します。主活動には購買物流、製造、出荷物流、販売・マーケティング、サービスがあり、それぞれの価値創出やコストを検討します。
選択肢イ
これは不正解だよ。内部環境と外部環境を分析し、強み・弱み・機会・脅威を整理するという説明は、SWOT分析に当たります。前半は分析する環境、後半は整理する四つの要素を示しており、バリューチェーンの主活動と支援活動による区分とは異なります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の四つの視点を用いる説明は、バランススコアカードに当たります。後半の戦略マップは、戦略目標の因果関係を表すために用います。主活動と支援活動に区分するバリューチェーンの説明とは異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。誰に、何を、どのように提供するかを分析し、事業領域を明確にする説明は、事業ドメインの定義に当たります。前半は顧客・提供内容・提供方法、後半は事業の範囲を定める目的を示しており、バリューチェーンの説明とは異なります。
学習のポイント
バリューチェーンの活動区分と分析目的を理解し、SWOT分析、バランススコアカード、事業ドメインの定義との違いを整理しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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