STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ある企業では,顧客データについて,顧客を性別,年齢層,職業,年収など複数の属性を組み合わせてセグメント化し,蓄積された大量の購買履歴データに照らして商品の購入可能性が最も高いセグメントを予測している。このときに活用される分析手法はどれか。

選択肢

  1. ア
    ABC分析
  2. イ
    SWOT分析
  3. ウ
    競合分析
  4. エ
    決定木分析
解き方のヒントを見る

入力情報と目的の対応を確認

予測分析を考えるときは、与えられた情報が何を説明・予測するために使われるのかを整理し、目的と入力の対応、扱う対象の違い、結果の解釈範囲を落ち着いて確認しましょう。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、手法名の印象ではなく、入力される情報の種類と予測したい対象がどのように結び付いているかに注目し、目的に対して筋の通った説明になっているかを確認します。

視点

学習では、まず分析の目的を言葉にし、次に利用する情報と予測対象の関係を整理します。そのうえで、データの時点や粒度、結果の読み取り方が目的と矛盾しないかを確かめると、手法の説明を比較しやすくなります。

確認ポイント

  • 分析の目的と予測対象が同じ観点で説明されているか
  • 利用する情報が、予測の時点や対象と整合しているか
  • 結果の解釈が、与えられた情報の範囲を超えていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

顧客の性別や年齢層など複数の属性を組み合わせ、蓄積した購買履歴から購入可能性の高い集団を予測する場面では、データの条件分岐による予測に適した決定木分析を用いる。

理由

決定木分析は、データを属性の条件で分岐させながら分類し、結果を予測する手法です。この設問では、性別、年齢層、職業、年収などを組み合わせ、購買履歴を基に購入可能性が高いセグメントを予測しているため、目的に合致する。

比較

ABC分析は重要度による分類、SWOT分析は組織を取り巻く内部・外部環境の整理、競合分析は競争相手との比較を目的とする。いずれも複数属性から購買可能性を予測する手法ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。ABC分析は、売上高や利益などの大きさに基づいて商品や顧客を重要度の高い順に分類し、重点管理の対象を決める手法だよ。複数属性を組み合わせて購買可能性を予測する設問の目的とは異なるよ。

選択肢イ

これは不正解だよ。SWOT分析は、組織の強み・弱みという内部要因と、機会・脅威という外部要因を整理して、戦略を検討する手法だよ。購買履歴から顧客セグメントの購入可能性を予測する分析ではないよ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。競合分析は、競争相手の製品、価格、強み、市場での位置付けなどを調べ、自社との関係や競争上の課題を把握する手法だよ。顧客属性から購買可能性を予測する目的とは異なるよ。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。決定木分析は、性別、年齢層、職業、年収などの属性を条件としてデータを段階的に分岐させ、分類や予測を行う手法だよ。購買履歴から購入可能性が高いセグメントを予測する設問に適しているよ。

学習のポイント

分類手法の目的と、予測に使う手法の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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