STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和7年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アABC分析
- イクラスター分析
- ウ主成分分析
- エロジスティック回帰分析
解き方のヒントを見る
与えられた条件と仮定を分ける
統計分析の問題では、与えられた条件と、自分が補っている仮定を分けて整理しましょう。健康データについても、日常的な知識から条件を足さず、提示された情報の範囲を意識することが検討の出発点になります。
この問題で問われていること
この問題では、検討の根拠にしている条件が、提示された情報に基づくものかを確認する視点に絞りましょう。用語から連想した内容をそのまま前提にせず、明記された条件と自分の想定を区別して考えてください。
視点
考える際の前提には、提示された条件と自分の想定が混ざることがあります。検討に使う条件の出所を確かめ、推測を与えられた事実として扱っていないか整理しましょう。
確認ポイント
- 検討に使う条件の根拠を確認したか
- 明記された条件と自分の想定を区別したか
- 用語の印象だけで条件を補っていないか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
正解はエのロジスティック回帰分析です。ガンの発症の有無という二値の目的変数に対して、年齢、飲酒の頻度、喫煙本数を説明変数とし、発症する確率を推定するという設問の条件に合います。
理由
ロジスティック回帰分析は、発症する・発症しないといった二つの状態を取る目的変数を扱います。例えば、発症有を1、発症無を0とし、年齢、飲酒の頻度、喫煙本数と発症との統計的な関係をモデル化します。そのモデルにある人の値を入力すると、発症する確率を0から1の範囲で推定できます。
比較
ABC分析は重要度に応じた分類、クラスター分析は似た特徴をもつ対象の集団化、主成分分析は複数の変数の情報を少数の主成分に要約するための手法です。本問で求める発症確率の推定には、ロジスティック回帰分析が適しています。なお、統計的な関係が認められても、それだけで因果関係が証明されるわけではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。ABC分析は、売上高や在庫金額などの指標で対象を順位付けし、累積構成比に基づいて重要度別に分類する手法です。本問では年齢などからガンの発症確率を推定するため、重要度による分類とは目的が異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。クラスター分析は、データ同士の類似度に基づいて、似た特徴をもつ対象を複数の集団に分ける手法です。本問の目的は被験者を集団に分けることではなく、年齢などからガンの発症確率を推定することなので、適しません。
選択肢ウ
これは不正解だよ。主成分分析は、複数の変数を組み合わせ、データのばらつきをよく表す少数の主成分に要約する手法です。情報を整理して次元を減らすことが目的であり、本問のようにガンの発症の有無を目的変数として発症確率を推定する手法ではありません。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。ロジスティック回帰分析は、目的変数が二つの状態を取る場合に、説明変数から一方の状態が生じる確率を推定する手法です。本問ではガンの発症の有無を目的変数とし、年齢、飲酒の頻度、喫煙本数から発症確率を推定するので、条件に合います。
学習のポイント
目的変数の種類と分析の目的に注目し、確率の推定、対象の分類、変数の要約の違いを理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和7年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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