STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

バスタブ曲線における偶発故障期間の特徴を説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    一旦下がった故障率が再び増加していく。
  2. イ
    故障率は時間の経過によらずほぼ一定となる。
  3. ウ
    最初は故障率が高く次第に故障率が低下していく。
  4. エ
    最初は故障率が低く徐々に増加していく。
解き方のヒントを見る

時間軸で故障傾向を整理する視点

故障期間を扱う設問では、時間の経過に伴って観察対象の状態や故障発生の傾向をどのような順序で捉えるかに注目し、用語の印象ではなく変化の流れを整理して考えます。丁寧に。

この問題で問われていること

選択肢を読むときは、時間の区間ごとに示される状態の変化と、そこで確認すべき観測指標の関係だけを対応づけ、単一の語句から結論を決めないことを意識します。その関係を丁寧に読む。

視点

時間の流れを横軸に置き、各区間で何が観察対象になっているか、説明がどの変化を述べているかを切り分けて読みます。定義の暗記だけでなく、記述が示す関係の向きを確認することが大切です。

確認ポイント

  • 時間の経過を基準に、説明の前後関係を図式化できるか確認する
  • 各記述が対象の状態と観測される変化のどちらを述べているか分ける
  • 一つの語の印象で判断せず、設問全体の時間的な対応関係を見直す
正解と解説を見る

正解

イ

解説

バスタブ曲線の偶発故障期間は、初期故障が落ち着き、摩耗故障が本格化する前の期間であり、故障率が時間経過によらずほぼ一定になる段階です。

理由

バスタブ曲線では、初期故障期間は故障率が低下し、偶発故障期間は偶発的な故障が中心となって故障率がほぼ一定になり、摩耗故障期間は劣化によって故障率が上昇します。したがって、偶発故障期間の特徴は時間経過による大きな変化がないことです。

比較

選択肢ウは初期故障期間、選択肢エは摩耗故障期間の特徴に該当します。選択肢アも故障率の再上昇を述べており、摩耗故障期間の説明です。偶発故障期間を表すのは、故障率がほぼ一定となる説明です。

選択肢ア

これは不正解だよ。バスタブ曲線で故障率が一旦低下した後に再び増加するのは、部品や装置の劣化が進む摩耗故障期間の特徴です。偶発故障期間はその前に位置し、時間の経過に伴って故障率が上昇する段階ではありません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。偶発故障期間では、初期不良が減少した後で、特定の劣化要因による故障がまだ増えていません。そのため、偶発的な故障が発生し、時間が経過しても故障率はおおむね一定の状態になります。

選択肢ウ

これは不正解だよ。最初の故障率が高く、時間の経過とともに低下していくのは、製造上の初期不良などが取り除かれる初期故障期間の特徴です。偶発故障期間では、故障率が低下し続けるのではなく、ほぼ一定になります。

選択肢エ

これは不正解だよ。最初は故障率が低く、時間の経過とともに増加するのは、部品の摩耗や経年劣化が現れる摩耗故障期間の特徴です。偶発故障期間はその前の段階であり、故障率が徐々に増加するとは考えません。

学習のポイント

三つの故障期間と、それぞれの故障率の推移を対応付けて覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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