STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

APIエコノミーの事例として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    既存の学内データベースのAPIを活用できるEAI(Enterprise Application Integration)ツールを使い,大学業務システムを短期間で再構築することによって経費を削減できた。
  2. イ
    自社で開発した音声合成システムの利用を促進するために,自部門で開発したAPIを自社内の他の部署に提供した。
  3. ウ
    不動産会社が自社で保持する顧客データをBI(Business Intelligence)ツールのAPIを使って可視化することによって,商圏における売上規模を分析できるようになった。
  4. エ
    ホテル事業者が,他社が公開しているタクシー配車アプリのAPIを自社のアプリに組み込み,サービスを提供した。
解き方のヒントを見る

判断の根拠と対象の対応を確かめる

この分野を学ぶ際は、用語から結論を急がず、判断の対象と、その判断を支える根拠との対応に注目しましょう。与えられた情報と自分が補った前提を分け、同じ観点で確かめることが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、何を根拠に判断しようとしているかを意識してください。目についた言葉だけに頼らず、その情報が判断の対象にどう結び付くのかを整理し、書かれていない前提を付け足していないか確かめましょう。

視点

判断の対象と根拠を対応させるには、明示された情報と自分の推測を区別することが役立ちます。根拠として用いる情報が、どの判断を支えるものなのかを言葉にして整理しましょう。

確認ポイント

  • 判断の対象を捉えているか
  • 根拠が判断の対象に結び付いているか
  • 根拠に自分の推測を混ぜていないか
正解と解説を見る

正解

エ

解説

正解はエです。APIエコノミーは、APIを介して企業の機能やサービスを連携させ、新たなサービスや事業価値を生む仕組みです。ホテル事業者が他社の配車機能を自社アプリに組み込む事例が該当します。

理由

エでは、ホテル事業者が他社の公開するタクシー配車アプリのAPIを自社アプリに組み込んでいます。他社の機能と自社のサービスを連携させ、利用者に配車サービスを提供する関係が示されているため、APIエコノミーの事例に当たります。APIの利用料や収益配分は記述されておらず、それらを前提にする必要はありません。

比較

アは学内システムの再構築による経費削減、イは自社内の部署へのAPI提供、ウは自社データの可視化と分析です。いずれもAPIを活用していますが、記述された目的は内部の効率化や機能共有、分析です。エでは企業間で機能を組み合わせてサービスを提供する点が示されています。

選択肢ア

これは不正解だよ。既存の学内データベースのAPIをEAIツールで活用し、大学業務システムを短期間で再構築して経費を削減した事例です。これは学内システムの統合と効率化であり、APIを介して企業間でサービスを連携し、新たな事業価値を生むAPIエコノミーの事例とは異なります。

選択肢イ

これは不正解だよ。自社開発の音声合成システムの利用促進を目的に、自部門のAPIを自社内の他部署へ提供した事例です。APIを提供していても、記述されている範囲は社内での機能共有です。企業間のサービス連携によって事業価値を生むAPIエコノミーには該当しません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。不動産会社が自社の顧客データをBIツールのAPIで可視化し、商圏の売上規模を分析できるようになった事例です。記述の中心は自社データの分析による業務改善です。APIを利用するだけでAPIエコノミーになるわけではなく、企業間のサービス連携による価値創出は示されていません。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ホテル事業者が、他社の公開するタクシー配車アプリのAPIを自社のアプリに組み込み、サービスを提供した事例です。APIを通じて他社の機能を活用し、自社のサービスと結び付けることで顧客への提供価値を高めています。このような企業間の連携による価値創出がAPIエコノミーの特徴です。

学習のポイント

APIの技術的な利用と、企業間のサービス連携による事業価値の創出を区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針