STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

バランススコアカードにおける業績評価指標のうち,“学習と成長の視点”に分類されるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    顧客満足度調査の結果
  2. イ
    従業員の特許取得件数
  3. ウ
    従業員一人当たりの売上高
  4. エ
    新規顧客獲得数
解き方のヒントを見る

評価指標を整理する基本の視点

各指標を覚え込むのではなく、組織の成果をどの方向から捉えているかという観点で整理し、指標が示す対象と評価の目的の対応関係を丁寧に確認しましょう。表面的な語句だけで判断せず、全体の枠組みとのつながりも意識してください。

この問題で問われていること

今回の確認では、個々の指標名や数値に引きずられず、その指標が組織のどの側面を評価しようとしているのかという一点に注目し、説明文との対応を一貫して考えてください。

視点

指標を分類するときは、名称の印象だけでなく、何を対象にし、どの目的で測り、組織の成果とどう結び付くのかを整理します。個別の答えを暗記するより、評価対象と役割の関係を同じ基準で見比べることが大切です。

確認ポイント

  • 指標が直接扱う対象は何か
  • その指標で評価したい目的は何か
  • 全体の評価枠組みとどう関係するか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

学習と成長の視点は、従業員の能力、知識、技術、革新性など、組織が将来の業績を生み出すための基盤を評価する。従業員の特許取得件数は、その能力や創造性を示す指標です。

理由

従業員の特許取得件数は、従業員が持つ専門知識や創造力、組織の研究開発力を表します。これらは将来の製品・サービスや業務改善につながるため、学習と成長の視点に分類される。したがって正答はイです。

比較

顧客満足度調査の結果と新規顧客獲得数は顧客の視点、従業員一人当たりの売上高は財務面の成果に関する指標です。指標が誰の能力や成果を直接測っているかを確認すると、視点を分類しやすい。

選択肢ア

これは不正解だよ。顧客満足度調査の結果は、顧客が製品やサービスをどのように評価しているかを示す指標であり、バランススコアカードの顧客の視点に該当する。従業員の能力や組織の革新力を直接測る指標ではないため、学習と成長の視点には分類されない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。従業員の特許取得件数は、従業員の専門知識や創造力、研究開発力など、組織が将来の成果を生み出すための能力を示す。人材や知識、革新性に関係する指標なので、学習と成長の視点に分類される。

選択肢ウ

これは不正解だよ。従業員一人当たりの売上高は、従業員数に対してどれだけ売上を生み出したかという現在の財務的成果や生産性を示す指標である。人材の成長そのものを測る指標ではないため、学習と成長の視点には該当しない。

選択肢エ

これは不正解だよ。新規顧客獲得数は、企業が新しい顧客をどの程度獲得できたかを表す市場・顧客に関する指標である。従業員の知識や能力、組織の学習成果を直接評価するものではないため、学習と成長の視点には分類されない。

学習のポイント

四つの視点ごとの代表的な評価指標を分類して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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