STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問9

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ライフサイクルエクステンションの手法の例はどれか。

選択肢

  1. ア
    自社にとっての新規市場に新製品を提供することによって,自社の延命を図る。
  2. イ
    新製品を高価格で設定することによって,短期の資金回収を図る。
  3. ウ
    プロダクトライフサイクルの成熟期から衰退期にかけて,性能や品質の向上,機能やデザインの多様化などによって,売上高の維持,増大を図る。
  4. エ
    プロダクトライフサイクルの導入期から成長期にかけて,広告宣伝費を投入することによって,製品の認知度向上を図る。
解き方のヒントを見る

目的と対象の対応を確認する

ライフサイクルを延ばす手法を考えるときは、名称の印象だけで判断せず、何を対象にし、どの段階の課題へ働きかける考え方なのかを整理し、設問の目的との対応を比べましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、各候補がシステムのどの部分や状態を扱い、延長したい期間や狙いとどう結び付くかを、問題文に示された表現と照らして確認してください。

視点

手法を整理する際は、対象、目的、適用される局面、期待する変化を同じ順序で見比べます。用語の知識だけで決めず、設問が求める「延長」の意味と候補の射程が一致しているかを考えるのがポイントです。

確認ポイント

  • 候補ごとに、主な対象が何かを問題文の語句から確認する
  • 延長したい対象や期間と、候補の目的が対応しているかを見る
  • 名称の連想ではなく、設問が示す利用場面との整合性を確かめる
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ライフサイクルエクステンションとは、成熟期から衰退期にある製品について、性能や品質、機能、デザインなどを見直し、売上高の維持や増大を図る手法です。

理由

製品は導入期、成長期、成熟期、衰退期を経る。ライフサイクルエクステンションは、成熟期から衰退期にかけて製品を改良し、需要を再喚起して販売期間を延ばす考え方です。

比較

新規市場への新製品投入、高価格設定、導入期から成長期の広告宣伝は、それぞれ多角化、価格政策、認知度向上を主な目的とする。成熟後の製品の売上維持・増大を狙う施策とは区別される。

選択肢ア

これは不正解だよ。自社にとっての新規市場へ新製品を提供する施策は、新しい市場と新しい製品を組み合わせる多角化に該当する。既存製品の成熟期以降の売上を維持し、製品寿命を延ばす手法の説明ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。新製品を高価格に設定して短期の資金回収を図るのは、価格設定による収益回収の考え方である。成熟期から衰退期の製品を改良して売上を維持・増大させるライフサイクルエクステンションとは目的が異なる。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。成熟期から衰退期にかけて、性能や品質の向上、機能やデザインの多様化を行い、売上高の維持や増大を図ることは、製品の需要を再喚起して販売期間を延ばすライフサイクルエクステンションの例である。

選択肢エ

これは不正解だよ。導入期から成長期に広告宣伝費を投入して認知度を高める施策は、新製品の市場浸透や成長を促すための活動である。成熟期から衰退期に製品を改良して寿命を延ばす手法とは、対象となる時期が異なる。

学習のポイント

製品ライフサイクルの時期と、各時期に行うマーケティング施策の目的を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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