STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和6年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア与えられた問題に対して一つの正しい解決策を見つけるために,アイディア出しの段階で,テーマに制限を設けてアイディアが発散しないようにする手法
- イ本質的な問題がどこにあるのかを絞り込むために,利用者との対話よりも,過去のデータや経験を分析することを重視する手法
- ウ利用者の立場から問題解決に取り組む方法論であり,現場を観察することによって利用者を理解し,共感することから始め,問題定義,アイディア出し,試作,試行を繰り返す手法
- エ類似の問題が発生した場合に,迅速に解決策を探り当てるために,過去の問題とその解決策をナレッジデータベースとして蓄積する手法
解き方のヒントを見る
検討の軸を一つに定めるヒント
この分野では、用語を暗記するだけでなく、提示された説明がどのような目的や考え方のつながりを示しているかを、文脈に沿って落ち着いて確認します。表面的な印象だけで判断せず、説明同士の関係に注目することが大切です。
この問題で問われていること
今回は、各説明の細部を個別に覚えているかではなく、設問が扱う考え方を理解するために、説明の目的・前提・結果がどのような関係として示されているかという一つの観点に絞って読み取りましょう。
視点
説明を読むときは、単語の印象や知名度に引っ張られず、文中で示される考え方の役割と、他の記述とのつながりを一つの流れとして整理します。
確認ポイント
- 設問全体で繰り返し示される中心的な意図を確認する
- 各記述が前後の説明とどのような関係にあるかを見る
- 自分の判断が単語の印象だけに依存していないか点検する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
デザイン思考は、利用者を中心に観察と共感から課題を捉え、問題定義、発想、試作、試行を反復して解決策を磨く方法論です。
理由
デザイン思考は、利用者の立場から課題を捉え、現場の観察などを通じて利用者への理解を深める。その上で問題を定義し、アイデアを出し、試作と試行を繰り返して改善する。
比較
一つの正解に早く絞る方法や、過去のデータだけを重視する方法、過去の解決策を蓄積して再利用する方法は、利用者を起点に反復して解決策を改善するデザイン思考の説明とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。デザイン思考は、最初から一つの解決策に絞り、アイデアの発散を抑える方法ではない。選択肢は発想段階でテーマに制限を設けるとしており、複数の可能性を広げて検討する考え方と合わない。
選択肢イ
これは不正解だよ。デザイン思考では、過去のデータや経験だけを優先して問題を決めるのではなく、利用者を理解するための観察や対話を重視する。選択肢は利用者との対話より分析を重視しており、利用者中心という説明と異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。利用者の立場に立って課題を捉え、観察を通じて理解を深めた上で、問題定義、アイデア創出、試作、試行を反復する流れを説明している。利用者中心で反復的に改善する点が、設問の定義に一致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。過去の問題と解決策をデータベースに蓄積し、類似事例を迅速に検索する考え方は、知識管理やナレッジ活用の説明である。利用者の理解から反復的に解決策を改善するデザイン思考とは異なる。
学習のポイント
利用者中心と反復的な問題解決の流れを見分ける学習に重点を置く。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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