STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア34
- イ38
- ウ40
- エ56
解き方のヒントを見る
内部取引と利益率を考える視点
連結上の数値を考えるときは、個別企業間の取引とグループ全体の成果を分けて捉え、どの段階の金額を比較しているかを意識すると整理しやすくなります。表示範囲の一致も確認しましょう。
この問題で問われていること
確認の中心は、利益率の分母・分子が同じ範囲と時点の数値になっているかです。取引の相手や表示単位に惑わされず、比較対象の対応関係と集計範囲を丁寧に見直してください。
視点
連結財務諸表では、個別の取引記録をそのまま足し合わせるのではなく、グループ全体を一つの経済単位として数値の関係を整理します。利益率を見る際も、対象範囲と対応する金額の組合せに注目しましょう。
確認ポイント
- 分子と分母の対象範囲を確認する
- 数値の時点と表示単位をそろえる
- 個別企業とグループ全体を区別する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
A社とB社の損益を合算し、親子会社間の取引800万円を連結上相殺します。連結売上高は5、000万円、連結売上総利益は2、000万円となるため、連結売上高総利益率は40%です。
理由
A社の売上高4、000万円に子会社売上高800万円を加え、B社の売上高1、000万円も合算します。そのうち親子会社間の800万円は連結上の内部取引なので控除し、連結売上高は4、000万円+800万円+1、000万円-800万円=5、000万円です。
比較
売上総利益は、A社1、800万円とB社200万円を合算して2、000万円です。期首・期末とも在庫がないため、内部取引に含まれる未実現利益を追加で調整する必要はありません。したがって、2、000万円÷5、000万円×100=40%となります。
選択肢ア
これは不正解だよ。34%は、連結売上高5,000万円に対して連結売上総利益2,000万円となる公式資料の数値関係と一致しません。親子会社間の800万円を相殺した後の売上高と、A社・B社の売上総利益を正しく対応させる必要があります。
選択肢イ
これは不正解だよ。38%では、A社の売上高4,000万円、子会社売上高800万円、B社の売上高1,000万円、内部取引800万円の扱いから得られる連結売上高5,000万円と整合しません。連結売上総利益2,000万円との比率を確認します。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。連結売上高は、A社の4,000万円と子会社売上高800万円、B社の1,000万円を合算し、内部取引800万円を相殺して5,000万円です。連結売上総利益は1,800万円+200万円=2,000万円なので、2,000万円÷5,000万円×100=40%となります。
選択肢エ
これは不正解だよ。56%は、連結売上総利益2,000万円に対して連結売上高5,000万円となる数値関係からは導けません。親会社から子会社への800万円の売上を外部売上とみなしたり、相殺額を誤ったりすると、公式の条件と異なる比率になります。
学習のポイント
内部取引の相殺と在庫の有無を踏まえ、連結ベースの売上高と利益を計算する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針