STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア押し出し方式(プッシュシステム)である。
- イ各工程は使用した分だけを前工程に発注する。
- ウ他の品目の需要に連動しない在庫システムである。
- エ毎回仕様が異なる受注生産型の工場に適している。
解き方のヒントを見る
生産管理を考える一つの視点
方式名や用語の印象だけで判断せず、対象となる仕事の流れと管理上の狙いを対応させ、どの条件で説明が成り立つか、また前提が変わると見方も変わるかを丁寧に確認しましょう。
この問題で問われていること
一つの説明に注目し、作業の開始から完了までの流れ、情報や物の動き、調整が必要になる場面を順に追って、その説明がどの関係を捉えようとしているかを落ち着いて考えてください。
視点
生産管理を学ぶときは、現場の活動を単独の用語で覚えるのではなく、需要・投入・進行・完了のつながりを観察し、誰が何をいつ調整するのかという視点で整理します。表面上似た説明でも、前提や対象範囲が異なれば意味が変わるため、文脈との対応を確認することが大切です。
確認ポイント
- 説明が対象とする範囲を、工程全体か一部かという観点で読み取る
- 時間の流れと情報・物のつながりを、文中の表現に沿って整理する
- 述べられた利点や制約が、どの前提に依存しているかを確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
JITは、必要な物品を必要な時に必要な量だけ供給する生産方式です。後工程の使用実績を基準に前工程へ補充を依頼するため、在庫の削減と生産の同期化を図れます。
理由
JITでは、各工程が必要な分だけを前工程に要求し、前工程はその要求に応じて供給します。このように後工程の使用や需要を起点として、工程間の在庫を必要最小限に保つ点が特徴です。
比較
プッシュ方式は前工程から後工程へ計画に基づいて押し出す考え方ですが、JITは後工程の使用実績に応じて補充する考え方です。また、需要と無関係な在庫管理や、仕様が毎回異なる受注生産を主な対象とする方式ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。押し出し方式は、前工程が計画に基づいて生産物を後工程へ送り出すプッシュシステムを指します。JITは後工程の使用や要求を起点に必要量を補充する考え方なので、押し出し方式であるという説明は特徴と一致しません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。JITでは、後工程が使用した分や必要とする分に応じて、前工程へ補充を依頼します。各工程が前工程から必要な量だけを受け取ることで、工程間の在庫を抑えながら、生産と供給の流れを同期させます。
選択肢ウ
これは不正解だよ。JITでは、在庫や補充を他の工程の使用状況、製品の需要、生産の進み具合などと切り離して管理するのではありません。必要量を需要や使用実績に連動させるため、連動しない在庫システムという説明は不適切です。
選択肢エ
これは不正解だよ。JITは、工程間の流れを安定させ、必要な物品を必要な量だけ供給する生産に適した考え方です。毎回仕様が異なる受注生産では、必要量や工程の流れが一定しにくく、JITの特徴を説明する記述とはいえません。
学習のポイント
プッシュ方式とプル方式の違い、需要と在庫の連動関係を理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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