STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア業務プロセスやワークフローなどのつながりや関係性を表記する際に用いられる,ビジネスプロセスのモデリング手法
- イ建築や建設の調査・計画・設計段階から3次元モデルを導入し,施工,維持管理まで,一連の建設生産・管理システムにおける品質確保と関係者間の業務効率化・高度化を図る取組
- ウ災害などの緊急事態に,中核となる事業の継続や早期復旧を行うため,平常時に行うべき活動や緊急時の事業継続のための方針,体制,手順などを取り決めておく計画
- エデータウェアハウスなど企業内に蓄積された膨大なデータを統合・分析・管理し,企業の意思決定に活用するシステムや概念の総称
解き方のヒントを見る
用語を検討する範囲をそろえる
用語の意味を考える前に、何を対象として述べているのかという範囲に注目しましょう。自分の経験から連想した内容をいったん脇に置き、与えられた情報の範囲に沿って整理すると、検討の軸を保ちやすくなります。
この問題で問われていること
今回の検討では、扱われている対象の範囲を意識して考えてみましょう。用語から思い浮かべた内容が、与えられた情報を越えていないか立ち止まって確認し、同じ範囲を保ったまま理解を整理することが手掛かりになります。
視点
用語から広く連想する前に、いま扱われている対象の範囲を確かめる視点です。範囲が曖昧なまま理解を広げると、別の場面で得た知識が混ざることがあります。まずは、与えられた情報に沿って考える範囲をそろえましょう。
確認ポイント
- 考えている対象の範囲を意識できているか
- 連想だけで対象の範囲を広げていないか
- 途中で考える範囲が変わっていないか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
正解はイです。BIM/CIMは、建築・建設の調査・計画・設計段階から3次元モデルを導入し、施工や維持管理まで活用して、品質確保と関係者間の業務効率化・高度化を図る取組です。
理由
イは、3次元モデルを調査・計画・設計段階から導入し、施工、維持管理まで活用することを述べています。BIM/CIMでは、モデルに関連する情報を関係者間で共有・活用し、一連の建設生産・管理における品質確保や業務の効率化・高度化を目指すため、この説明が適切です。
比較
アは業務プロセスやワークフローの関係性を表すモデリング手法、ウは緊急時の事業継続や早期復旧に備えるBCP、エは企業のデータを意思決定に活用するBIの説明です。それぞれ、業務の流れの表現、事業継続の準備、データによる意思決定支援を中心としており、BIM/CIMの説明とは異なります。
選択肢ア
これは不正解だよ。業務プロセスやワークフローのつながり・関係性を表す、ビジネスプロセスのモデリング手法の説明です。業務の流れを整理する点が中心であり、建築・建設の3次元モデルを調査・計画・設計から施工、維持管理まで活用するBIM/CIMとは異なります。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。BIM/CIMは、建築・建設の調査・計画・設計段階から3次元モデルを導入し、施工や維持管理まで活用する取組です。モデルを通じて関係者が情報を共有し、一連の建設生産・管理における品質確保と業務の効率化・高度化を図るという説明が一致しています。
選択肢ウ
これは不正解だよ。災害などの緊急事態に備え、中核となる事業の継続や早期復旧のための方針・体制・手順などを平常時に定める、BCP(事業継続計画)の説明です。建築・建設の各段階で3次元モデルを活用し、品質確保や関係者間の業務効率化を図るBIM/CIMとは目的と仕組みが異なります。
選択肢エ
これは不正解だよ。企業内のデータを統合・分析・管理し、意思決定に活用するBI(ビジネスインテリジェンス)の説明です。データウェアハウスなどに蓄積された情報から経営判断に役立つ知見を得ることが中心であり、3次元モデルを建築・建設の各段階で活用するBIM/CIMとは異なります。
学習のポイント
BIM/CIMを単なる立体図の作成と捉えず、建築・建設の各段階でモデルと情報を活用する取組として理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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