STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア新しい概念,理論,原理及びアイディアの実証を目的とした,試作開発の前段階における検証及びデモンストレーションのこと
- イ工場やプラント,ビルなどを制御する機器を運用するシステムやその技術
- ウサーバ側で稼働しているソフトウェアを,インターネットなどのネットワーク経由でクライアントがサービスとして利用する状況
- エ情報技術に情報及び知識の共有といったコミュニケーションの重要性及び意味を付加したもの
解き方のヒントを見る
役割の境界を目的から確認する
ITとOTの関係を考えるときは、名称や印象で判断せず、各記述が何を対象にし、どの目的に結び付く説明なのかを整理してから、役割の境界と接点を照合しましょう。全体の文脈も確認します。
この問題で問われていること
一つの記述を、対象と目的の対応という同じ軸で読み比べ、説明されている役割がどの範囲にあるかを丁寧に確認することに集中しましょう。周辺の語句に引っ張られず判断します。
視点
判断の起点を、用語の連想ではなく「何を支える説明か」に置きます。対象と目的の対応を整理し、役割の境界や接点が文脈にどう置かれているかを同じ観点で確認すると、記述の意味を落ち着いて比較できます。
確認ポイント
- 記述の主語が指す対象と、達成しようとしている目的の結び付きを確認する。
- 対象に対して示される役割の範囲が、文中で一貫しているか確認する。
- 目的と役割の対応を同じ基準で読み直し、根拠のない連想を加えていないか確認する。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
OTは、工場、プラント、ビルなどの現実世界にある設備や機器を監視・制御し、運用するための技術です。ITとの連携により、現場の制御と情報処理を結び付けられる。
理由
OTはOperational Technologyの略で、現実の設備や機器を運用・制御する技術を指します。工場やプラントなどの現場で、設備の監視や制御に用いられる。
比較
アは概念実証、ウはクラウドなどのサービス利用形態、エはICTに関する説明であり、いずれも現場設備の運用・制御を表していない。
選択肢ア
これは不正解だよ。新しい概念や理論の実証を目的に、試作開発の前段階で検証やデモンストレーションを行う説明であり、OTという技術領域の定義ではない。これは概念実証、いわゆるPoCに当たる内容で、現場設備の運用や制御を示していない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。OTは、工場やプラント、ビルなどにある設備・機器を動かしたり監視したりするシステムと、その運用・制御技術を指す。情報を扱うITと連携することで、現場の状態把握や制御に情報処理を活用できる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。サーバ側のソフトウェアをネットワーク経由でクライアントがサービスとして利用する説明であり、クラウドコンピューティングやSaaSの利用形態に関するものだ。現実の設備や機器を運用・制御するOTの説明ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。情報技術に情報や知識の共有など、コミュニケーションの重要性を加えたものという説明であり、ICTを表す考え方に近い。OTはコミュニケーションの意味を付加した概念ではなく、現実の設備の運用や制御に関わる技術である。
学習のポイント
ITとOTの対象・目的・現場との関わり方の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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