STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問12

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ダブルビン方式の特徴はどれか。

選択肢

  1. ア
    単価が高く体積が大きい又は需要変動が大きい重点管理品に適する。
  2. イ
    発注間隔が一定で発注量が増減する。
  3. ウ
    発注点と発注量が等しく,都度の在庫調査の必要がない。
  4. エ
    発注点と発注量は調達リードタイムに関係しない。
解き方のヒントを見る

在庫管理方式を比べる視点

在庫管理方式を見比べるときは、名称や印象だけで判断せず、補充判断が何を起点に行われ、需要の変動や業務上の制約をどのように捉える設計かを同じ観点で整理しましょう。

この問題で問われていること

今回は、各方式の説明を読んだうえで、在庫を補充する判断の起点と、需要・消費の変化を扱う前提に注目してください。個別の用語を暗記するより、説明全体の条件と目的の対応を確認します。

視点

方式ごとの説明を、補充の判断が生じるきっかけ、参照する情報、運用上の前提という三つの欄に分けて読み、共通点と違いを落ち着いて整理します。ここでは結論ではなく、比較の軸をそろえることを重視してください。

確認ポイント

  • 補充判断の起点が何として説明されているかを確認する
  • 需要や消費の変化を扱う前提が文中でどう置かれているかを見る
  • 方式の目的と運用上の制約が同じ説明の中で矛盾していないか確かめる
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ダブルビン方式は、在庫を二つの単位に分け、片方を使い切るなど一定の基準に達した時点で、あらかじめ定めた量を補充する在庫管理方式です。

理由

ダブルビン方式では、発注点と発注量を同じ量に設定することで、一定単位の在庫を補充する。これにより、都度細かく在庫数量を調査しなくても発注できる。

比較

発注間隔を一定にして発注量を変える説明は定期発注方式に近い。一方、ダブルビン方式は在庫の区切りを基準に補充し、調達リードタイムも考慮する。

選択肢ア

これは不正解だよ。ダブルビン方式は、重点管理品の選定基準を述べたものではなく、二つに分けた在庫を使い切るタイミングと補充量で管理する方式である。したがって、単価・体積・需要変動を条件に挙げるこの記述は、方式の特徴と一致しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。発注間隔を一定にして、その都度の需要に応じて発注量を増減させる説明は、定期的に在庫を確認する発注方法の特徴である。ダブルビン方式の特徴である、在庫の区切りと補充の基準を表していない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。ダブルビン方式では、発注点に達したときの補充量を発注点と同じ量に設定するため、発注点と発注量が等しくなる。この仕組みにより、一定の単位で在庫を管理でき、都度の詳細な在庫調査を行わずに発注できる。

選択肢エ

これは不正解だよ。ダブルビン方式でも、発注してから入荷するまでの調達リードタイムを無視して、発注点や発注量を決めることはできない。入荷待ちの期間に消費される在庫を考慮する必要があるため、「関係しない」とする記述は誤りである。

学習のポイント

発注点、発注量、発注間隔、調達リードタイムの関係を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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