STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア新しい業務の在り方や運用に関わる業務手順,入出力情報,組織,責任,権限,業務上の制約などの項目
- イ新しい業務の遂行に必要なアプリケーションシステムに関わる利用者の作業,システム機能の実現範囲,機能間の情報の流れなどの項目
- ウ経営戦略や情報戦略に関わる経営上のニーズ,システム化・システム改善を必要とする業務上の課題,求められる成果・目標などの項目
- エシステム基盤に関わる可用性,性能,拡張性,運用性,保守性,移行性などの項目
解き方のヒントを見る
要件の役割を見分ける視点
各記述を、利用者や業務に提供する内容そのものとして述べているのか、それとも実現時に守るべき条件や評価の観点として述べているのかという一つの視点で読み分けます。文の中心に注目しましょう。
この問題で問われていること
選択肢ごとに、主語となる要件が「何を実現するか」ではなく、成立や運用に関わる前提・制約・評価軸を述べているかに注目し、文中の中心的な役割を確認します。周辺の語句に引っ張られず、主張の核だけを見ます。
視点
要件を読むときは、文中の目的、対象、条件、評価の関係を整理し、どの部分が要求の中心かを一つずつ確認します。表面的な単語ではなく、記述全体が担う役割に目を向けると、分類の判断基準を保ちやすくなります。
確認ポイント
- 要件の中心となる主張はどこか
- 記述が示す対象と、付随する条件を分けて読めているか
- 単語ではなく文全体の役割で判断しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
非機能要件は,システムが提供する具体的な業務機能そのものではなく,可用性や性能など,システムの品質や運用上の特性を定める要件です。
理由
可用性,性能,拡張性,運用性,保守性,移行性は,システムがどの業務処理を行うかではなく,安定稼働や性能,運用・保守のしやすさなどを示します。したがって,システム基盤に関わる非機能要件項目に該当する。
比較
業務手順や組織,責任,権限は業務要件,利用者の作業やシステム機能,情報の流れは機能要件に関する内容です。経営上のニーズや業務課題,目標は経営・業務上の要求であり,非機能要件とは区別する。
選択肢ア
これは不正解だよ。業務手順,入出力情報,組織,責任,権限,業務上の制約は,新しい業務の進め方や運用を定める内容である。システムの性能や可用性など,機能とは別の品質・運用特性を示す非機能要件項目ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。利用者の作業,システム機能の実現範囲,機能間の情報の流れは,新しい業務を遂行するためにシステムが何を行うかを示す内容である。これは機能や処理の範囲に関する要件であり,非機能要件項目ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。経営上のニーズ,システム化・システム改善を必要とする業務上の課題,求められる成果・目標は,経営戦略や情報戦略に関わる要求である。システムの品質や運用特性を定める非機能要件項目とは異なる。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。可用性,性能,拡張性,運用性,保守性,移行性は,システムが提供する個別機能ではなく,稼働の安定性や処理能力,運用・保守のしやすさなどを表す。したがって,非機能要件項目に該当する。
学習のポイント
機能要件と非機能要件を,記述対象の違いから分類する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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