STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アa
- イb
- ウc
- エd
解き方のヒントを見る
比較評価の前提条件をそろえる
投資案を比べるときは、数字の大きさだけでなく、比較する期間や前提、評価の目的がそろっているかを意識し、同じ基準で結果を読み取れる状態かを確認しましょう。また、見かけ上の差が前提の違いから生じていないかも切り分けます。
この問題で問われていること
この問題では、各投資案の結果を判断する前に、何を基準に比べるのか、どの期間と条件を共通に置くのかを整理し、比較対象の前提が一致しているかという一点に注目しましょう。
視点
投資案を比較する際は、対象・期間・条件などの前提をそろえたうえで、同じ評価軸に結果を置いて考えることが大切です。数値の差だけでなく、差を生んだ前提が共通かを確認します。
確認ポイント
- 比較する投資案と評価対象の範囲が同じか
- 評価期間や時点の置き方がそろっているか
- 使われている前提の違いが結果に影響していないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
割引率10%で各年度のキャッシュフローを現在価値に換算し、初期投資額を差し引いたNPVを比較すると、cが最も大きい0.7百万円になります。
計算方法
NPV=-初期投資額+1年目キャッシュフロー/(1+0.10)+2年目キャッシュフロー/(1+0.10)^2 とします。単位は百万円で、cは-4.3百万円+3.30百万円/1.1+2.42百万円/1.21=0.7百万円です。
比較結果
同じ方法で計算すると、aは0.1百万円、bは0.5百万円、cは0.7百万円、dは-1.1百万円です。したがって、NPVが最大となるのはcです。
選択肢ア
これは不正解だよ。aのNPVは、-7.9百万円+4.40百万円/1.1+4.84百万円/1.21=0.1百万円です。正の値ですが、cの0.7百万円より小さく、投資効果が最大ではありません。
選択肢イ
これは不正解だよ。bは初期投資5.5百万円、1年目3.30百万円、2年目3.63百万円で、NPVは-5.5+3.30/1.1+3.63/1.21=0.5百万円です。cの0.7百万円を下回ります。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。cは初期投資4.3百万円に対し、割引後のキャッシュフローが3.30/1.1=3.0百万円、2.42/1.21=2.0百万円で、NPVは0.7百万円となり、a・b・dより最大です。
選択肢エ
これは不正解だよ。dの条件では、初期投資6.1百万円に対して割引後キャッシュフローは2.20/1.1=2.0百万円と3.63/1.21=3.0百万円、NPVは-1.1百万円となり、最大ではありません。
学習のポイント
将来キャッシュフローの割引計算、初期投資との差額、NPVの大小比較
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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