STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和3年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

合格となるべきロットが,抜取検査で誤って不合格となる確率のことを何というか。

選択肢

  1. ア
    合格品質水準
  2. イ
    消費者危険
  3. ウ
    生産者危険
  4. エ
    有意水準
解き方のヒントを見る

抜取検査の誤りを考える視点

抜取検査では、限られた検査結果から全体を判断する際に、判断の対象と実際の状態の組合せを整理して考えることが重要です。用語だけでなく、誰をどう判断したかに注目しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点に絞り、検査による判断と実際の状態の対応関係を確認してください。各用語が示す場面を、対象の状態と判断結果の組合せとして読み分けると整理しやすくなります。

視点

抜取検査の誤りを整理するときは、検査対象の実際の状態と、検査後に下した判断を別々に置き、その対応が一致しているかを一つずつ確認します。

確認ポイント

  • 実際の状態と検査後の判断を、混同せずに分けて読めているか。
  • 判断の対象が、検査した一部なのか全体なのかを確認できているか。
  • 用語の印象ではなく、状態と判断の組合せに注目できているか。
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

抜取検査では、十分な品質をもつロットでも、抜き取った標本の結果によって誤って不合格と判定されることがあります。この確率を生産者危険といいます。

理由

合格となるべき品質のロットを抜取検査で誤って不合格にする確率は、生産者側が本来得られるはずの合格を失うリスクです。この確率を生産者危険と呼びます。

比較

反対に、実際には不合格となる品質のロットを誤って合格にする確率は消費者危険です。合格品質水準は品質の基準、有意水準は統計的検定の判断基準を表すため、設問の意味とは異なります。

選択肢ア

これは不正解だよ。合格品質水準は、抜取検査で合格とみなすためのロット品質の基準を表す用語であり、合格となるべきロットを誤って不合格にする確率そのものではない。設問は基準ではなく、検査による誤判定の確率を尋ねている。

選択肢イ

これは不正解だよ。消費者危険は、実際には不合格となる品質のロットを、抜取検査で誤って合格と判定する確率を指す。設問は合格となるべきロットを不合格にする場合なので、誤判定の向きが反対である。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。生産者危険は、合格となるべき品質のロットが、抜取検査によって誤って不合格と判定される確率を指す。生産者にとって本来受け入れられるロットを失うリスクであり、設問の状況に一致する。

選択肢エ

これは不正解だよ。有意水準は、統計的検定で仮説を棄却する判断基準として設定する確率であり、抜取検査におけるロットの品質状態と判定結果の組合せを直接表す用語ではない。したがって設問の確率とは異なる。

学習のポイント

生産者危険と消費者危険は、ロットの品質状態と検査判定の組合せで区別します。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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