STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和3年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問18
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アX理論
- イY理論
- ウ衛生要因
- エ動機づけ要因
解き方のヒントを見る
人間観の前提を見分ける視点
選択肢を読むときは、個々の用語や印象ではなく、人の行動を何によって説明しようとしているかという前提に注目し、表現の背後にある見方を整理しましょう。各文の役割も確かめます。
この問題で問われていること
一つの観点として、各選択肢が人間の行動や意思決定をどのような前提から説明しているかを読み取り、表現の違いではなく背後の仮定の一貫性と、説明のつながりに集中してください。
視点
人間観を考える際は、行動の説明に置かれた前提を抽出し、それが選択肢全体の説明と矛盾なく結び付いているかを確認します。
確認ポイント
- 行動の説明に置かれている前提を、文中の表現から丁寧に拾う
- 同じ基準で各選択肢の前提を比較し、言葉の印象に引きずられない
- 説明全体で前提と結論の関係が無理なくつながっているか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
設問は,ダグラス・マグレガーのX理論とY理論のうち,人間は本来仕事を嫌い,報酬や制裁による統制が必要だと考える立場を問うています。これはX理論の人間観に該当します。
理由
X理論は,人間は本来仕事を好まず,命令や統制がなければ働こうとしないという前提に立ちます。そのため,管理者は報酬や制裁などの外的な手段を用いて,従業員を働かせる必要があると考えます。
比較
Y理論は,人間が条件次第で仕事を自然に受け入れ,目標達成に向けて自律的に行動できると捉えます。一方,衛生要因と動機づけ要因はハーズバーグの二要因理論の用語であり,マグレガーの人間観を示す選択肢ではありません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。X理論は,人間は本来仕事を好まず,放置すると働かないため,管理者が報酬や制裁によって行動を統制する必要があるという人間観に立つ。設問の記述と一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。Y理論は,人間が条件次第で仕事を自然に受け入れ,目標達成に向けて自律的に行動できると捉える。報酬と制裁による統制を前提とする設問の説明とは反対の立場である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。衛生要因は,ハーズバーグの二要因理論で,不満の発生を防ぐ給与や労働条件などの職場要因を指す。人間は仕事嫌いとみなして統制する理論を表す選択肢ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。動機づけ要因もハーズバーグの二要因理論の概念で,達成感や承認,仕事そのものの内容など,満足や意欲を高める要素を指す。マグレガーの人間観ではない。
学習のポイント
X理論とY理論の人間観および管理方法の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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