STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和3年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

JIT(Just In Time)の特徴はどれか。

選択肢

  1. ア
    押し出し方式(プッシュシステム)である。
  2. イ
    各工程は使用した分だけを前工程に発注する。
  3. ウ
    他の品目の需要に連動しない在庫システムである。
  4. エ
    毎回仕様が異なる受注生産型の工場に適している。
解き方のヒントを見る

判断基準を一つに絞るヒント

選択肢を比べるときは、仕組みの名称から連想を広げすぎず、資材や作業の流れをどの時点の情報で判断しているかという一点に注目し、説明の軸を丁寧によく整理しましょう。

この問題で問われていること

確認する観点は、計画・現場・結果のどの情報を判断の起点としているかです。目的と、実現のための手段が同じ説明になっていないかを、文の主語にも注意して丁寧に見分けてください。

視点

方式を学ぶときは、用語の印象や利点の列挙ではなく、判断の起点と情報の受け渡しを切り分けて考えます。選択肢では、何を基準に動きを決める説明なのかだけを確認しましょう。

確認ポイント

  • 判断の起点として、どの情報が示されているか
  • 目的の説明と、実現手段の説明が混ざっていないか
  • 同じ言葉でも、時点や対象の違いがないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

JITは、後工程の使用実績や必要量に応じて前工程から補充する仕組みであり、在庫を必要最小限に抑えることを重視する。

理由

JIT(Just In Time)は、必要なものを、必要なときに、必要な量だけ供給する生産方式です。各工程の使用実績に応じて前工程へ補充を求めるため、在庫を抑えやすい。したがって、正しいのはイです。

比較

プッシュ方式は前工程から後工程へ計画的に押し出す考え方で、JITの基本とは異なる。また、JITは他品目の需要と無関係な在庫管理や、毎回仕様が異なる受注生産を主な対象とする方式ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。押し出し方式は、前工程が計画に基づいて生産物や部品を後工程へ送り出す考え方である。JITは工程の使用状況を重視して必要量を補充するため、プッシュシステムを特徴とする説明ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。JITでは、後工程で実際に使用した量などを基準として、必要な分を前工程から補充する。各工程が使用分だけを発注することで、工程間の在庫を抑え、必要なものを必要な時期に供給できる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。JITは、各工程の使用量や後工程の需要と関係なく在庫を持つ方式ではない。むしろ必要量に応じて補充を行い、余分な仕掛品や部品在庫を減らすことを重視する。

選択肢エ

これは不正解だよ。毎回仕様が異なる受注生産では、需要や工程の流れが安定しにくく、JITによる継続的な補充を適用しにくい。JITは、標準化された製品を繰り返し生産する環境で活用しやすい。

学習のポイント

プッシュ方式と、使用量を起点とする補充方式の違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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