STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アサプライヤの交渉力
- イ自社製品の品質
- ウ消費者の購買力
- エ政府の規制
解き方のヒントを見る
競争環境を整理するための観点
競争環境を検討するときは、用語の印象だけで判断せず、設問が示す対象範囲と関係性を整理し、それぞれの要素が分析にどう関わるかを同じ基準で確かめましょう。
この問題で問われていること
選択肢を比較する際は、そこに示された要素が設問の分析対象や視点と整合しているかに注目し、対象範囲から外れていないかを順に確認してください。
視点
まず設問の対象範囲を捉え、示されている要素を同じ観点で並べて整理します。そのうえで、各要素と競争上の関係がどのようにつながるかを、問題の文脈に沿って確認します。
確認ポイント
- 設問が扱う対象範囲と視点を確認する
- 各要素を同じ基準で比較できているか確かめる
- 要素と競争上の関係が設問の文脈に合うか見る
正解と解説を見る
正解
ア
解説
ファイブフォース分析は、新規参入者、バイヤ、競争業者、代替製品、サプライヤの五つの競争圧力から業界の競争環境を分析する手法です。
理由
設問で示された四要因に加わるのは、供給側であるサプライヤの交渉力です。原材料や部品などの供給者が持つ交渉力は、価格や供給条件を通じて企業の収益性と競争力に影響する。
比較
自社製品の品質は競争力に関係し得るが、ファイブフォースで整理する五つの外部圧力の一つではありません。消費者の購買力も、バイヤの交渉力そのものと同一ではなく、五つの要因として定義された独立項目ではありません。政府の規制も重要な外部環境だが、五つの基本要因には含まれない。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。サプライヤの交渉力は、原材料や部品などを供給する企業が、価格、納期、品質、供給量などの条件について持つ影響力を指す。供給側の交渉力が強いと、調達コストの上昇や条件悪化を通じて、対象企業の収益性や競争力が低下する可能性がある。
選択肢イ
これは不正解だよ。自社製品の品質は、顧客評価や差別化、販売力に関係する重要な競争要素ではある。しかし、ファイブフォース分析が分類するのは業界に働く五つの競争圧力であり、自社製品の品質そのものを独立した圧力として数えるものではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。消費者の購買力は、消費者がどの程度商品を購入できるかという能力や市場条件を表す。一方、バイヤの交渉力は、取引条件や価格などに影響を及ぼす取引上の力であり、両者は同じ概念ではない。購買力は五つの要因として定義された独立項目でもない。
選択肢エ
これは不正解だよ。政府の規制は、参入条件や事業活動に影響を与える外部環境要因であり、企業の競争力に影響する場合もある。しかし、ファイブフォース分析で基本的に整理する五つの競争圧力には含まれず、別の外部環境として扱われる。
学習のポイント
五つの要因を、競争相手だけでなく取引相手との交渉関係も含めて整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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