STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和元年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア実勢価格設定
- イ需要価格設定
- ウターゲットリターン価格設定
- エ知覚価値価格設定
解き方のヒントを見る
判断の前提と根拠の範囲を確かめる
価格設定の学習では、与えられた条件と自分が補った前提を分けて考えることが大切です。まず、判断の根拠として明示されている情報の範囲を確かめ、経験や思い込みを無意識に持ち込んでいないか振り返りましょう。
この問題で問われていること
この問題では、判断に使おうとしている前提が、与えられた情報から確認できるものかに注目しましょう。見慣れた用語から連想を広げる前に、明示された内容と自分の推測を分け、根拠の範囲を落ち着いて確かめてください。
視点
考える際には、明示された情報に加えて、知識や経験から前提を補うことがあります。その補足を与えられた条件と混同していないか、判断の根拠に立ち戻って確認しましょう。
確認ポイント
- 判断に使う前提の根拠を確認したか
- 明示された情報と自分の推測を区別したか
- 明示されていない条件を無意識に補っていないか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウのターゲットリターン価格設定です。投資額に対して目標とする収益率を実現できるように価格を設定する手法であり、設問の条件に一致します。
目標とする投資収益率から価格を決める
ターゲットリターン価格設定では、投資額に対してどれだけの利益を得たいかを定め、その利益を確保できるように価格を設定します。想定販売数量や費用を踏まえて価格を決めるため、実際の販売数量や費用が想定と異なれば、目標の収益率を達成できるとは限りません。
価格設定の基準を比較する
実勢価格設定は市場で成立している価格、需要価格設定は需要の状況や価格に対する需要の反応、知覚価値価格設定は消費者が感じる価値を基準にします。これらに対し、ターゲットリターン価格設定は企業が目標とする投資収益率を基準にする点が特徴です。
選択肢ア
これは不正解だよ。実勢価格設定は、市場で実際に成立している価格や競合商品の価格を参考に、自社の価格を決める手法です。設問が求めている、目標とする投資収益率を実現するための価格設定とは、判断の基準が異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。需要価格設定は、需要の大きさや、価格の変化に対する需要の反応などを考慮して価格を決める手法です。投資に対してどの程度の利益を得るかという目標を出発点にする手法ではないので、設問の条件に合いません。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。ターゲットリターン価格設定は、投資額に対して目標とする収益率を実現できるように価格を決める手法です。想定販売数量や費用を踏まえ、必要な利益を確保できる価格を設定するため、設問の説明に一致します。
選択肢エ
これは不正解だよ。知覚価値価格設定は、消費者が商品やサービスにどれだけの価値を感じるかを基準に価格を決める手法です。消費者が認める価値を重視するので、企業が目標とする投資収益率を実現するための価格設定とは異なります。
学習のポイント
価格設定の各手法が何を基準にするかを整理し、投資収益率と売上高に対する利益率の違いも押さえましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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