STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成30年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

連結売上高総利益率は何%か。ここで,B社はA社の100%子会社で,仕入れは全て親会社からであり,売上は全て親会社以外である。また,期首,期末とも在庫はない。
A社と100%子会社B社の売上高,子会社売上高,売上原価,売上総利益を示す二つの損益計算書。
A社と100%子会社B社の売上高,子会社売上高,売上原価,売上総利益を示す二つの損益計算書。

選択肢

  1. ア
    34
  2. イ
    38
  3. ウ
    40
  4. エ
    56
解き方のヒントを見る

連結売上総利益率の見方を整理

連結範囲全体の収益性を考えるときは、売上と利益が同じ対象範囲・同じ期間に対応しているかをまず確かめ、個別会社の数字と連結全体の数字を混同しないように整理しましょう。

この問題で問われていること

この問題では、率そのものの暗記よりも、分子と分母がどの範囲の取引や期間を表しているかに注目し、連結という集計単位にそろえて比較できるかを確認することに集中してください。

視点

連結全体の収益性を捉えるには、対象範囲、集計期間、利益と売上の対応関係をそろえて見ることが大切です。個別情報をそのまま結び付けず、同じ基準で対応しているかを確認します。

確認ポイント

  • 売上と利益の対象範囲が一致しているか
  • 集計期間がそろっているか
  • 個別情報と連結情報を混同していないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

連結売上高総利益率は、親会社と子会社の個別損益を合算した後、親子会社間の売上と仕入を相殺消去して計算します。在庫がないため、未実現利益の調整は不要です。

理由

A社の子会社向け売上800と、B社の仕入800はグループ内部の取引なので連結上は消去します。連結売上高は4、000+800+1、000-800=5、000(表の金額単位)、連結売上原価は3、000+800-800=3、000(表の金額単位)です。在庫がないため、棚卸資産に含まれる未実現利益の調整はありません。

比較

連結売上総利益は5、000-3、000=2、000(表の金額単位)となります。したがって、連結売上高総利益率は2、000(表の金額単位)÷5、000(表の金額単位)×100=40%です。

選択肢ア

これは不正解だよ。34%は、連結売上高5,000(表の金額単位)と連結売上総利益2,000(表の金額単位)から計算した比率と一致しません。親子会社間の売上800と仕入800を消去した後の分子・分母を使うという条件を満たしていない値です。

選択肢イ

これは不正解だよ。38%は、親会社と子会社の個別数値を連結する際に、内部取引800(表の金額単位)を適切に売上高と売上原価から相殺した結果にはなりません。連結売上高5,000、連結売上総利益2,000との比率比較でも条件と合いません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。連結売上高は4,000+800+1,000-800=5,000(表の金額単位)、連結売上原価は3,000+800-800=3,000(表の金額単位)です。連結売上総利益2,000(表の金額単位)を売上高5,000(表の金額単位)で割ると、2,000÷5,000×100=40%になります。

選択肢エ

これは不正解だよ。56%は、連結売上高5,000(表の金額単位)に対する連結売上総利益2,000(表の金額単位)の割合としては過大です。親子会社間取引を消去し、外部取引だけを残した連結数値では、2,000÷5,000×100となるため、この値は公式条件と一致しません。

学習のポイント

親子会社間取引の相殺消去と、連結売上総利益率の分子・分母の作り方

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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