STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問12
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アイノベータとアーリーアダプタの間
- イアーリーアダプタとアーリーマジョリティの間
- ウアーリーマジョリティとレイトマジョリティの間
- エレイトマジョリティとラガードの間
解き方のヒントを見る
採用者層の関係を整理する視点
各層の違いを名称や順番だけで判断せず、導入が広がる過程のどの段階を説明しているかに注目し、対象となる利用者、普及の進み方、移行時の課題を同じ基準で整理して考えましょう。
この問題で問われていること
この問題では、層そのものの暗記よりも、普及の連続の中でどの集団どうしの関係や移行点を問うているのかを読み取り、説明の対象と視点を揃えて検討することに集中しましょう。
視点
採用者層を比較するときは、各集団を孤立して覚えるのではなく、普及の流れの中で隣接する集団との関係や、移行を妨げる要因に着目して整理します。
確認ポイント
- 説明が普及のどの段階を対象にしているか確認する
- 比較されている集団どうしの関係を整理する
- 移行や普及を妨げる要因に焦点を合わせる
正解と解説を見る
正解
イ
解説
キャズム理論では、イノベータ理論の採用者区分の間にある断絶のうち、特に乗り越えるのが難しい溝をキャズムと呼びます。技術を先進性で評価する層から、実用性や他者の導入実績を重視する層へ移る境界が該当します。
理由
ムーアのキャズム理論では、イノベータやアーリーアダプタのように新技術を先行して受け入れる層と、実用性や信頼性を重視して導入する層との間で、製品普及が停滞しやすいと説明されます。そのため、キャズムはアーリーアダプタとアーリーマジョリティの間に存在します。
比較
イノベータは新技術を試すこと自体に関心が強く、アーリーアダプタは将来性を見込んで導入します。一方、アーリーマジョリティは実績や具体的な利便性を確認してから導入するため、この価値判断の変化が大きな普及上の障壁になります。
選択肢ア
これは不正解だよ。イノベータは新技術を試すことに積極的で、アーリーアダプタも新技術の将来性を評価して受け入れる層です。両者は先行導入に前向きという共通点があり、キャズムとして説明される最大の断絶には該当しません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。アーリーアダプタは新技術の将来性を重視して導入しますが、アーリーマジョリティは実績や実用性、導入の確実性を重視します。利用者の行動様式が大きく変わるこの境界が、キャズム理論で特に深い溝とされます。
選択肢ウ
これは不正解だよ。アーリーマジョリティは実用性や導入実績を重視し、レイトマジョリティは周囲への同調や一般化を確認して導入する傾向があります。ただし、この境界は普及後半の違いであり、キャズムの中心的な位置ではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。レイトマジョリティは多くの利用者が導入した後に追随する層で、ラガードは新技術への関心が低く、最後まで導入しないこともある層です。両者の違いはありますが、キャズムとされる普及初期の断絶とは異なります。
学習のポイント
採用者区分の名称だけでなく、それぞれの導入判断の特徴と区分間の断絶を関連付けて覚えます。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問12(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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