STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問9
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア顧客に適切な価格であると認識させ,購買意欲を高める価格を設定する手法
- イ市場シェアを獲得するために,製品投入の初期段階で低価格を設定する手法
- ウ先行者利益を獲得するために,製品投入の初期段階で高価格を設定する手法
- エ同一製品に市場セグメントの特性に合わせて,異なる価格を設定する手法
解き方のヒントを見る
価格戦略を比較するときの視点
各案を表面的な安さだけで判断せず、誰にどんな価値を届け、収益や継続性とどう結び付くかを同じ基準で整理して、全体の整合性を確認しましょう。短期と長期の影響も分けて考えると、特徴の違いを捉えやすくなります。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、個別の表現の印象に引きずられず、その説明が想定する顧客価値と事業上の狙いに一貫性を持つかという一点に絞って、前後の関係を確認しましょう。短期的な効果だけで判断しないことも大切です。
視点
価格に関する説明を読む際は、提示された条件と目指す価値のつながりに注目し、説明全体に無理や矛盾がないかを落ち着いて整理しましょう。
確認ポイント
- 誰にどのような価値を届ける想定かを確認する
- 価格に関する説明と事業上の目的がつながっているかを見る
- 短期的な結果だけでなく継続時の影響も考える
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
スキミングプライシングは、新製品の投入初期に高価格を設定し、価格に敏感でない顧客から先に収益を得る価格戦略です。先行者利益の獲得を狙う点が重要です。
理由
スキミングプライシングは、製品投入の初期段階で高価格を設定し、新製品に価値を感じる顧客から先に収益を回収する手法です。市場への先行投入による利益獲得を重視する。
比較
初期に低価格を設定して市場シェアを広げる手法はペネトレーションプライシングです。また、顧客の価格認識を高める方法や、セグメントごとに価格を変える方法も別の価格戦略です。
選択肢ア
これは不正解だよ。顧客に適切な価格だと認識させて購買意欲を高めるという説明は、価格の受け止め方や購買心理に働きかける考え方である。製品投入の初期段階で高価格を設定し、先行者利益を得るスキミングプライシングの特徴を示していない。
選択肢イ
これは不正解だよ。製品投入の初期段階で低価格を設定し、市場シェアの獲得を目指す説明は、ペネトレーションプライシングに該当する。スキミングプライシングは、導入初期に高価格を設定して先行的な利益を得る点で異なる。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。スキミングプライシングは、製品投入の初期段階で高価格を設定し、新製品に価値を感じる顧客から先に収益を得る手法である。市場への先行投入による先行者利益の獲得を狙う説明と一致している。
選択肢エ
これは不正解だよ。同一製品について市場セグメントの特性に応じて異なる価格を設定する説明は、顧客層や市場区分ごとの価格差別に関する手法である。製品投入初期に高価格を設定して先行者利益を得るスキミングプライシングとは目的と分類が異なる。
学習のポイント
導入初期の高価格戦略と、低価格戦略や差別価格との違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問9(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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