STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成30年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

SOAの説明はどれか。

選択肢

  1. ア
    会計,人事,製造,購買,在庫管理,販売などの企業の業務プロセスを一元管理することによって,業務の効率化や経営資源の全体最適を図る手法
  2. イ
    企業の業務プロセス,システム化要求などのニーズと,ソフトウェアパッケージの機能性がどれだけ適合し,どれだけかい離しているかを分析する手法
  3. ウ
    業務プロセスの問題点を洗い出して,目標設定,実行,チェック,修正行動のマネジメントサイクルを適用し,継続的な改善を図る手法
  4. エ
    利用者の視点から業務システムの機能を幾つかの独立した部品に分けることによって,業務プロセスとの対応付けや他ソフトウェアとの連携を容易にする手法
解き方のヒントを見る

SOAを考えるための一つの視点

SOAに関する設問では、用語の印象だけで判断せず、設問が問う対象・目的・関係性を切り分け、説明全体の前提が一貫しているかを確認しましょう。個別の文言より、概念同士のつながりに注目することが大切です。

この問題で問われていること

確認の中心は、説明が示す要素どうしの関係を、単独の用語の意味ではなく、全体の目的や役割の分担と結び付けて読めるかです。文章ごとの条件を丁寧に対応させましょう。

視点

概念を読むときは、まず設問中の主語・対象・目的を分け、次にそれらの関係がどの範囲で語られているかを整理します。最後に、説明の前提と結論が同じ視点でつながっているかを見直すと、表面的な語句に引きずられにくくなります。

確認ポイント

  • 設問が中心に置く対象と、説明の目的を分けて捉える
  • 各記述の前提が同じ範囲・視点にそろっているか確認する
  • 用語の印象ではなく、要素間の関係が文章全体で一貫しているか見る
正解と解説を見る

正解

エ

解説

SOAは,業務システムの機能をサービスとして捉え,利用者の視点で整理された機能同士を組み合わせて業務プロセスに対応させ,他ソフトウェアとの連携もしやすくする考え方です。

理由

SOAは,業務システムの機能をいくつかの独立したサービスとして捉え,それらを業務プロセスに対応付けて利用する考え方です。サービス単位で構成することで,再利用や他ソフトウェアとの連携が容易になる。

比較

アは企業資源の統合管理,イはソフトウェアパッケージとの適合度分析,ウは継続的改善のマネジメントサイクルを説明している。いずれも,機能をサービスとして分割し連携させるSOAとは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。会計,人事,製造,購買,在庫管理,販売などを一元管理し,業務効率化と経営資源の全体最適を図る説明は,企業全体の業務を統合管理する考え方を示している。SOAの中心である,機能をサービスとして扱い連携しやすくする説明ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。業務プロセスやシステム化要求と,ソフトウェアパッケージの機能との差異を分析する説明は,導入するパッケージとの適合度を確認する手法を示している。サービスを組み合わせて業務に対応させるSOAの説明ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。業務プロセスの問題を見つけ,目標設定,実行,チェック,修正行動を繰り返して改善する説明は,継続的改善のためのマネジメントサイクルを示している。ソフトウェア機能のサービス化や連携を表していない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。業務システムの機能を利用者の視点で独立した部品として整理し,業務プロセスとの対応付けや他ソフトウェアとの連携を容易にする説明は,サービスを単位にシステムを構成するSOAの特徴と一致する。

学習のポイント

SOAと,業務統合・パッケージ適合分析・継続的改善の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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