STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問17
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アWebサイト内の広告を収益源としているので,サービスの維持・拡大が困難である。
- イ全ての利用者に広く課金するモデルである。
- ウ有料と無料の境界が明確になっていて,高度な機能や充実した内容など有料のサービスの優位性がはっきりしている。
- エ利用者ごとに掛かるコストが大きいので,少数の人が限定的に使うような場合に,より高い効果が見込める。
解き方のヒントを見る
仕組みを分けて考える視点
この問題では、サービスへの入り口と、その後に価値が生まれる場面を切り分け、利用条件・提供範囲・収益とのつながりを同じ基準で見比べ、説明全体の整合性を確かめることが大切です。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、誰がいつ何を負担するかをすぐ決めつけず、利用開始から価値交換に至る流れが一貫して説明されているか、全体の因果関係が無理なくつながるかという一点に注目してください。
視点
事業モデルを考える際は、利用者が得るもの、提供側が継続して負担するもの、両者の関係が成立する条件を分けて整理します。表面的な言葉より、流れ全体の整合性を確認しましょう。
確認ポイント
- 利用開始から継続利用まで、関係する要素の順序を整理する
- 利用者側の便益と提供側の負担を同じ観点で照合する
- 一部の説明だけで判断せず、全体のつながりを確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
フリーミアムは、基本機能などを無料で提供して利用者を広げ、高度な機能や追加サービスを利用したい人から料金を得るモデルです。無料と有料の内容の違いが重要になる。
理由
フリーミアムでは、無料のサービスを入口として多くの利用者を集め、その中で高度な機能や追加コンテンツを必要とする利用者に有料サービスを提供する。したがって、無料と有料の境界があり、有料側の優位性が明確であることが特徴になる。
比較
全利用者に課金するモデルは有料サービスの一般的な課金方式であり、広告だけを収益源とする説明もフリーミアムの定義そのものではありません。また、利用者ごとのコストが大きく少数利用を前提とするモデルでもない。
選択肢ア
これは不正解だよ。広告を収益源とすることは、広告モデルの説明である。フリーミアムは、無料利用者を含むサービス提供と、有料機能・有料内容による収益化の組合せに着目したモデルであり、広告収入を前提にサービスの維持や拡大が困難になることを特徴とはしない。
選択肢イ
これは不正解だよ。全ての利用者に広く課金するなら、無料利用を入口にして一部の利用者から料金を得るフリーミアムの考え方とは異なる。フリーミアムでは、無料で使える範囲を設けた上で、追加機能や充実した内容などに料金を設定する。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。フリーミアムは、基本的なサービスを無料で提供し、より高度な機能や充実した内容を有料で提供するモデルである。無料と有料の境界が明確で、有料サービスを選ぶ価値が利用者に分かりやすいことが、このモデルの特徴に合致している。
選択肢エ
これは不正解だよ。利用者ごとに掛かるコストが大きく、少数の人が限定的に使う場合に高い効果を見込むという説明は、フリーミアムの特徴を示していない。フリーミアムは無料利用を広げ、追加価値を求める利用者に有料サービスを提供するモデルである。
学習のポイント
無料利用者を広げ、有料サービスの価値で収益化する仕組みを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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