STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成29年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アシックスシグマの工程管理を導入し,製品品質を向上する。
- イジャストインタイム方式を採用し,部品在庫を減らす。
- ウ製造方法を見直し,コストを下げた製品を製造する。
- エマルチコアCPUを採用した,高性能で低消費電力の製品を開発する。
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事例を整理するための着眼点
事例を判断するときは、目立つ新しさだけで決めず、誰にどのような価値を届けるための変化なのかを、既存との関係と実現方法の両面から判断を急がず整理しましょう。
この問題で問われていること
この問題では、各事例の説明から、変化が生じた対象と価値提供のつながりに注目し、表面的な印象ではなく、事例全体の目的と影響を一貫して読み取ることに集中してください。
視点
事例を比較する際は、まず中心となる変化を見つけ、その変化が利用者、提供者、または仕組みのどこに関係するかを整理します。そのうえで、単なる改善や周辺的な工夫と、価値の生まれ方に関わる変化を区別する視点を持ちましょう。
確認ポイント
- 説明の中心にある変化が、どの対象に関係しているかを確認する。
- 新しさの有無だけでなく、利用者への価値がどう結び付いているかを考える。
- 事例の一部分ではなく、目的・手段・影響の関係を一つの流れとして読む。
正解と解説を見る
正解
エ
解説
プロダクトイノベーションとは,製品やサービスそのものに新しい機能・性能・価値を加えたものを開発することです。マルチコアCPUによって高性能かつ低消費電力の製品を開発する例は,製品の特性を革新しているため適切です。
理由
マルチコアCPUを採用して高性能と低消費電力を両立する製品を開発することは,製品の機能や性能に新しい価値を加える活動です。したがって,プロダクトイノベーションの例に該当する。
比較
シックスシグマやジャストインタイムは工程・在庫管理の改善であり,製造方法の見直しによるコスト削減も主にプロセスの革新です。これらは製品そのものの新機能や性能を開発する説明とは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。シックスシグマの工程管理を導入して製品品質を向上することは,品質管理や製造工程を改善する活動である。製品そのものに新しい機能や性能を加えて開発するプロダクトイノベーションの説明ではない。
選択肢イ
これは不正解だよ。ジャストインタイム方式を採用して部品在庫を減らすことは,生産や在庫の管理方法を改善する活動である。対象は業務プロセスであり,新しい機能や性能を備えた製品を開発する説明には当たらない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。製造方法を見直してコストを下げた製品を製造することは,主に製造工程の効率化やプロセスの改善を示している。製品自体の機能や性能を革新するプロダクトイノベーションとは区別される。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。マルチコアCPUを採用し,高性能で低消費電力の製品を開発することは,製品そのものの機能や性能に新しい価値を加える活動である。したがって,プロダクトイノベーションの適切な例である。
学習のポイント
製品そのものの革新と,製造・管理プロセスの改善を区別して理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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