STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成29年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

企業が実施するマクロ環境分析のうち,PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。

選択肢

  1. ア
    購買決定者の年齢層や社会的なポジション,購買に至るプロセスの中で購買行動に影響する要因を把握し,自社の製品の市場投入方法を決定する。
  2. イ
    自社の製品市場に参入してくると見込まれる,別市場の企業の動向を把握し,新製品の開発を決定する。
  3. ウ
    自社の販売力,生産力の評価や自社の保有する技術力を検証し,新しく進出する市場分野を決定する。
  4. エ
    法規制,景気動向,流行の推移や新技術の状況を把握し,自社の製品改善の方針を決定する。
解き方のヒントを見る

分析手法と活用段階の見分け方

選択肢を読むときは、用語そのものの印象ではなく、何を明らかにするための説明か、また検討のどの段階で使われる話かに注目し、分析と意思決定へのつながりを同じ基準で照合しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、各記述が示しているのは状況を整理するための見方なのか、それを踏まえて方針や施策を考える際の使い方なのかを、目的と役割の対応で確認してください。

視点

手法名の連想だけで判断せず、記述の主語・目的・利用場面を拾い、情報を整理する段階と、その結果を計画へ結び付ける段階が混同されていないかという視点で読み比べます。

確認ポイント

  • 記述が説明している対象と目的は何か
  • その内容は検討のどの場面に置かれているか
  • 分析結果と方針形成の関係が明確か
正解と解説を見る

正解

エ

解説

PEST分析は、政治、経済、社会、技術というマクロ環境の変化を把握し、その影響を踏まえて企業の戦略や製品方針を検討する手法です。

理由

法規制は政治、景気動向は経済、流行の推移は社会、新技術の状況は技術に対応する。したがって、これらを把握して製品改善の方針を決定するエが、PEST分析を用いた事例です。

比較

アは購買決定者や購買行動に関する顧客分析、イは参入企業の動向に関する競争環境分析、ウは販売力・生産力・技術力という自社内部の分析です。いずれもマクロ環境の四分類を直接扱っていない。

選択肢ア

これは不正解だよ。購買決定者の年齢層や社会的なポジション、購買に至るプロセスや行動要因を把握する内容は、顧客の属性・心理・行動を分析するものだ。市場投入方法の決定に関係するが、PESTの政治・経済・社会・技術というマクロ環境分析ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。自社の製品市場に参入してくると見込まれる別市場の企業の動向を把握する内容は、競合企業や新規参入者を対象とする競争環境の分析である。新製品開発の判断には役立つが、PESTの四つの外部環境要因を整理した事例ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。自社の販売力、生産力、保有する技術力を評価・検証する内容は、企業内部にある経営資源や能力の分析に当たる。新たな市場分野を決定する判断材料にはなるが、企業を取り巻く政治・経済・社会・技術の変化を分析するPEST分析ではない。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。法規制は政治、景気動向は経済、流行の推移は社会、新技術の状況は技術に対応する。これら四つのマクロ環境を把握し、自社の製品改善方針を決定しているため、PEST分析の事例に該当する。

学習のポイント

PESTの四要素と、内部環境分析・顧客分析との違いを理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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